六本木クラブ襲撃事件が起きた当日から、私は事件後の動向を冷静に見つめつつ、いつ自分に矛先が向いてもおかしくないという不安も感じ出していた。拙著『いびつな絆 関東連合の真実』(宝島社)で見立君を中心とした関東連合の集団性については詳しく説明しているが、こういった事件が起こると必ずと言って良いほど、矛先が仲間内に向く。私は自分の身に何かがあった時のために、事件の共犯者やその支援者との会話を記録することにした。同時に、私に矛先を向ける相手となりうる、見立君とその支援者の中でも、上層部にあたる者たちの立件できる犯罪を記録に残すことにした。万が一私が殺された時に犬死にとならないように保険をかけたのだ。その犯罪の記録は予備のパソコンと一緒に保管してあり、私の死後そのパソコンを解析すれば彼らの過去の犯罪が明るみにでるようになっている。

