花束 | KUDANZササキゲン「散文と音楽」

KUDANZササキゲン「散文と音楽」

ササキゲンのソロプロジェクト KUDANZ(クダンズ)の日記

知人のご厚意で仙台にアパートを借りました
GW明けから 東京を離れて単身仙台で暮らします
レコーディングと 以前から常々考えていた暮らしをする準備に入ります

畑を耕したり 山菜や茸 魚をとって
季節を感じながら音楽を作っていけたらと思っています
まだ言えないけど 幾つか決めてる事もあります
いずれお伝えできればと思います

奥さんとも暫し離れて暮らしますが
休止前だって旅続きだったからね
今が頑張りどき
早く呼べる様に頑張る

歳を重ねるにつれ 大事にしたいものがたくさん増えてきて
その優先順位の中で右往左往してたけど
どれかを落として何かを得るみたいな考えはしんどくて
結果的に全部大事にしようと思いました
それは 今よりも強くならなくちゃいけないという事でもありました

東京には2011年4月から移り住んだけど
慣れ親しんだこの街を離れるのはやっぱり淋しいです
とはいえ 復帰すればライブの主戦場は東京仙台になると思うので
お客さんからすればあまり変わらないかな

傷つけたり 傷つけられたり
優しくされたり 優しくしたり

人間臭い街だったなと思います

「どんな人も拒まない ドアの開いたこの街」

僕が東京で最後に作った曲には
こんな一節があります

お世話になった皆さんに
花束を贈る様な気持ちで書きました
いつか聴かせられる日を楽しみにしています

僕みたいな 根っからのアウトドア人間がまさか東京で暮らす事になるとは思ってなかったけど
浮き出てくるものを感じられた事は良かったのだと思います
物質主義や資本主義 共産主義も皆どこかつたないのだと思うし
そういう人達が沢山いて いびつなのが世界なのかなと今は思っています

仙台にはバンドをやってくれるメンバーやエンジニア 
事務所の人達や沢山の友人がいます
僕がこれから音楽を作って生きていく上で
仙台に根を下ろしていった方が
より良いものを作れると思いました
中央と地方で出来る事の差はもうあまり無くなって来ていると思います

お世話になった沢山の方達に
会って直接御礼を言いたかったけど
それは新しい作品をお届けすることが
一番の御礼になるのではないかと今は考えています

早くレコーディングやツアーがしたいですね

まだ先にはなりますが 復帰の目処も一応決まっています
腰の病気のせいでだいぶ牛歩になってしまいましたが
それを取り返すだけの楽曲は出来てきてると思うので 気長に待っていてください

お世話になった東京の皆さん 
本当にありがとうございました
また 音楽の鳴る場所でお会いできる日を楽しみにしています