己を鼓舞する挑戦
フィギュアスケートフランス杯のSPが行われる夜。
夕方仮眠した昨夜は、 遅くまで目が冴えていたので、 過去に録画したTV番組を流しながら、 夜なべ仕事(裁縫) をしつつ、 ライストが始まるのを待ちました。
フランス杯のショートは午前2時頃から~ということで、 それまではフィギュアとは違う番組を見よう…と、 盲目のピアニスト、 辻井伸行さんのドキュメンタリーを。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/56/28/j/o0960072013795919091.jpg?caw=800)
そうしたら、 途中からその演奏に目が釘付けとなり、 作業が進まなくなってしまいました。
番組そのものは昨年 放送されたものです。
この番組の中で、 辻井さんは
ショパンの「バラード第4番」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/62/57/j/o0960072013795919103.jpg?caw=800)
ラヴェルの「夜のガスパール」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/c2/bb/j/o0960072013795919108.jpg?caw=800)
そして、 ラフマニノフの「ピアノ交響曲第三番」に挑みます。
合間に CM音楽の作曲、 演奏と出演。
映画「マエストロ」のエンディング音楽の作曲と演奏…というお仕事もあり、
多忙な中で、 練習を重ねていかれます。
辻井さんはラフマニノフの「ピアノ交響曲第三番」という大曲 (40分) に挑むにあたり
「長いので、 体力と集中力が必要です。でも、 オーケストラと合わせるのは楽しいですね」と答えておられます。
ウラジミールーアシュケージ氏の指導を仰ぎ、 ラフマニノフがこの曲に課した技術的、 音楽的要求についての理解を深め、
相前後して、 子どもの頃からの指導者である川上昌裕氏 (東京音楽大学准教授・当時) の元で技術を磨きました。
川上先生の解説を伺うだけでも、 素人の私にも その難曲であることが伺えます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/9e/e1/j/o0960072013795919114.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/df/ab/j/o0960072013795919121.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/3d/46/j/o0960072013795919168.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/73/ea/j/o0960072013795919182.jpg?caw=800)
普通のピアニストにとっても弾くのが難しい この曲を、 楽譜を読めない辻井さんが「先生の演奏を聞くだけ」「この音はこの指で、 と教わるだけ」で、 丸暗記して 弾くというだけでも驚愕します。
音楽評論家の伊熊よし子氏は…
「 辻井さんが あえて難曲に挑むということを伺った時に
『やっぱり彼は こういう難しいことに挑むことで、 自分を鼓舞していく。もっともっと自分を高みへ上げたいんだな』ということを感じました 」と。
演奏の場所は、 英国のイングランド北部 リヴァプール。
ビートルズの故郷として世界的に有名な街です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/8f/9d/j/o0960072013795919196.jpg?caw=800)
「ロイヤル リヴァプール フィルハーモニー」の楽団員との練習を重ねて、 いざ 本番。
指揮者のヴァシリーーペトレンコ氏の腕に掴まり、 ピアノの元へ誘導してもらいます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/e0/b0/j/o0960072013795919209.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/7c/7e/j/o0960072013795919232.jpg?caw=800)
ピアノの前に座ると 雰囲気が一変します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/c1/27/j/o0960072013795919248.jpg?caw=800)
楽譜の置かれないピアノ
ピアノの脇にカメラが設置され、 ずっと辻井さんの手元を映しています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/8f/b6/j/o0960072013795919258.jpg?caw=800)
どうして パッと離れたところにある鍵盤を迷いなく叩けるのか…不思議。
凄いスピード。
途中、 左右の手の交差するところもあるし、 独奏も多いので、 神経を張り詰めておられるのが分かります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/67/0e/j/o0960072013795919268.jpg?caw=800)
完全なるピアノとの 一体感から生みだされる旋律…。
よく耳にする「第三番」の 有名なフレーズ(終章のクライマックス) に到るまで なんと長いことか!
もう 食い入るように見てしまいました。
オーケストラとの息の合った演奏は終わりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/c4/f9/j/o0960072013795919282.jpg?caw=800)
番組では 終了後の観客の反応も拾っていましたが
「こんな演奏は初めて聴いた」
「辻井は日本の宝」といった声が多い中、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/42/8b/j/o0960072013795919289.jpg?caw=800)
「自分の子どもも目が悪いがピアノのレッスンをしている。辻井のコンクールの様子をTVで知った息子にせがまれ、 今日一緒に聴きにきた」という女性の声が印象的でした。
フィギュア(フランス杯)のライストを待ちながら見ていたので…
つい、 フィギュアのことも連想してしまいました。
男子シングルの「4回転ジャンプ競争」となった今シーズン。
その中で 更に 芸術的な高みを目指そうとする 羽生結弦選手や、 そのライバルの選手たちのことを…。
「 難しいことに挑むことで自分を鼓舞していく。もっともっと自分を高みへ上げたいのだ 」
という言葉は、 アーティストにも アスリートにも 共通する想いなんだな~と、 思ったことでした。
ちなみに先ほどのコンサート。
アンコール曲は、 同じラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」でした。
(=^ェ^=) お馴染みの旋律を、 にこにこして弾いておられましたね~。
夕方仮眠した昨夜は、 遅くまで目が冴えていたので、 過去に録画したTV番組を流しながら、 夜なべ仕事(裁縫) をしつつ、 ライストが始まるのを待ちました。
フランス杯のショートは午前2時頃から~ということで、 それまではフィギュアとは違う番組を見よう…と、 盲目のピアニスト、 辻井伸行さんのドキュメンタリーを。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/56/28/j/o0960072013795919091.jpg?caw=800)
そうしたら、 途中からその演奏に目が釘付けとなり、 作業が進まなくなってしまいました。
番組そのものは昨年 放送されたものです。
この番組の中で、 辻井さんは
ショパンの「バラード第4番」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/62/57/j/o0960072013795919103.jpg?caw=800)
ラヴェルの「夜のガスパール」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/c2/bb/j/o0960072013795919108.jpg?caw=800)
そして、 ラフマニノフの「ピアノ交響曲第三番」に挑みます。
合間に CM音楽の作曲、 演奏と出演。
映画「マエストロ」のエンディング音楽の作曲と演奏…というお仕事もあり、
多忙な中で、 練習を重ねていかれます。
辻井さんはラフマニノフの「ピアノ交響曲第三番」という大曲 (40分) に挑むにあたり
「長いので、 体力と集中力が必要です。でも、 オーケストラと合わせるのは楽しいですね」と答えておられます。
ウラジミールーアシュケージ氏の指導を仰ぎ、 ラフマニノフがこの曲に課した技術的、 音楽的要求についての理解を深め、
相前後して、 子どもの頃からの指導者である川上昌裕氏 (東京音楽大学准教授・当時) の元で技術を磨きました。
川上先生の解説を伺うだけでも、 素人の私にも その難曲であることが伺えます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/9e/e1/j/o0960072013795919114.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/df/ab/j/o0960072013795919121.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/3d/46/j/o0960072013795919168.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/73/ea/j/o0960072013795919182.jpg?caw=800)
普通のピアニストにとっても弾くのが難しい この曲を、 楽譜を読めない辻井さんが「先生の演奏を聞くだけ」「この音はこの指で、 と教わるだけ」で、 丸暗記して 弾くというだけでも驚愕します。
音楽評論家の伊熊よし子氏は…
「 辻井さんが あえて難曲に挑むということを伺った時に
『やっぱり彼は こういう難しいことに挑むことで、 自分を鼓舞していく。もっともっと自分を高みへ上げたいんだな』ということを感じました 」と。
演奏の場所は、 英国のイングランド北部 リヴァプール。
ビートルズの故郷として世界的に有名な街です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/8f/9d/j/o0960072013795919196.jpg?caw=800)
「ロイヤル リヴァプール フィルハーモニー」の楽団員との練習を重ねて、 いざ 本番。
指揮者のヴァシリーーペトレンコ氏の腕に掴まり、 ピアノの元へ誘導してもらいます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/e0/b0/j/o0960072013795919209.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/7c/7e/j/o0960072013795919232.jpg?caw=800)
ピアノの前に座ると 雰囲気が一変します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/c1/27/j/o0960072013795919248.jpg?caw=800)
楽譜の置かれないピアノ
ピアノの脇にカメラが設置され、 ずっと辻井さんの手元を映しています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/8f/b6/j/o0960072013795919258.jpg?caw=800)
どうして パッと離れたところにある鍵盤を迷いなく叩けるのか…不思議。
凄いスピード。
途中、 左右の手の交差するところもあるし、 独奏も多いので、 神経を張り詰めておられるのが分かります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/67/0e/j/o0960072013795919268.jpg?caw=800)
完全なるピアノとの 一体感から生みだされる旋律…。
よく耳にする「第三番」の 有名なフレーズ(終章のクライマックス) に到るまで なんと長いことか!
もう 食い入るように見てしまいました。
オーケストラとの息の合った演奏は終わりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/c4/f9/j/o0960072013795919282.jpg?caw=800)
番組では 終了後の観客の反応も拾っていましたが
「こんな演奏は初めて聴いた」
「辻井は日本の宝」といった声が多い中、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161112/12/kudan-no-maki/42/8b/j/o0960072013795919289.jpg?caw=800)
「自分の子どもも目が悪いがピアノのレッスンをしている。辻井のコンクールの様子をTVで知った息子にせがまれ、 今日一緒に聴きにきた」という女性の声が印象的でした。
フィギュア(フランス杯)のライストを待ちながら見ていたので…
つい、 フィギュアのことも連想してしまいました。
男子シングルの「4回転ジャンプ競争」となった今シーズン。
その中で 更に 芸術的な高みを目指そうとする 羽生結弦選手や、 そのライバルの選手たちのことを…。
「 難しいことに挑むことで自分を鼓舞していく。もっともっと自分を高みへ上げたいのだ 」
という言葉は、 アーティストにも アスリートにも 共通する想いなんだな~と、 思ったことでした。
ちなみに先ほどのコンサート。
アンコール曲は、 同じラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」でした。
(=^ェ^=) お馴染みの旋律を、 にこにこして弾いておられましたね~。