機内エンターテインメント

日本に帰る際の地味な楽しみの一つが、機内で観る邦画。こっちに住んでいると年に一度の日本映画祭ぐらいしか邦画を観る機会が無く、国際便の機内エンターテインメントはとても貴重なひととき。どんなに酔っ払っていても、どんなに眠くても、必ず1〜2本は観てしまうの。3月に帰ったときは樹木希林さんの「あん」だったけなー。良かったなー。後半突然出てきた市原悦子に感動したなー。あとしょーもない映画も観た気がするが、しょーもなさ過ぎて俳優の名前すら思い出せない。

とまあ、そんな感じで今回もシドニーから乗り込んだんだけど、探せども探せども、邦画が一本も無いのよ。というか機体が古くて、エンターテインメントシステムもなんだか古ぼけてて、映画本数がとびきり少ないの。まじかよって感じで、CAにクレーム入れそうになったけれども、無いもんはしょーがないから、泣く泣くX-menの最新作を観たの。これまたどーしよーもない駄作で、よくもまあこんなくだらない映画を作ったもんだと半分ぐらい観てからふて寝したの。ぷっりぷりよ。

ヽ(`Д´)ノﾌﾟﾝｽｶ!

そして10日後、今度は帰国便のこと。また古い機体だったらどうしようかとドキドキしながら乗り込んだカンタスはそこそこ新しいもので、心から安堵したのだけれど、これまた探せども探せども邦画がないのよ。「JAPANESE」というくくりはあるんだけど、そこにあるのは吹き替えや字幕の洋画ばかり。1ページずつくまなく見たから間違いないわ。X-menやアリスワンダーランドや、なんかよく分かんない裁判物の映画などは13ページに渡って網羅されているのに邦画がないのよ。どういうことよ！

東京発の飛行機で、客の過半数が日本人の国際便で日本映画が用意されてないってどういうことなのよっ！むっきー、ワイン頂戴っ！やっだ、隣の旦那は早々に眠ってしまったわ、この怒りを誰にぶつければいいの、ちょっと、もう一杯ワイン頂戴っ！ちっくしょー、もしかしたら「シン・ゴジラ」や「君の名は」やもしかしたらもう「怒り」があるかとワクワクしていたのにー。ちょっとっ！またワインが空いたわよっ！ああ、もうっ、イライラする！このマグロのタタキみたいなのちっとも美味しくないわよっ！

でも猫映画のキアヌが面白かったから許す

これ観たらやっと少しは眠くなったし

それでもやっぱりクレームはしといたわー

邦画のない日本便なんてウンコよっ！とね

ヽ(`Д´)ノﾌﾟﾝｽｶ!

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