トットひとり | 口美庵 kuchimi-an パート2 シドニーゲイブログ

トットひとり

トットひとり


黒柳徹子様の『トットひとり』を読ませていただきました。もれなく中瀬親方ご推薦のご本でありまして、日本からわざわざ取り寄せました(デブエに運んでいただいたのですが)。お恥ずかしながら、あたしにとって初トットちゃんで、単調ながらも独特のテンポでじわじわくる内容はさすがでございます。これが徹子様の本当の魅力なのですね、これまで知らなかった自分が情けない。

芸能生活60年になる徹子様の、数多くの仲間や友人との別れがテーマとなっている今回のエッセイ。何事もなかったかのように、飄々と書かれているその裏で、それぞれの別れがどんなに辛く悲しかったものかがひしひしと伝わってくる。何度と無く涙がこみ上げそうになったけれど、素直じゃないあたしはそれをグッと堪えてしまうのであります。やーね、年取ると強情になってしまって。


幸い(?)まだ母と姉との死にしか直面していないあたしは、友人との別れがどんなものか実感したことがない。どんな気持ちでどんな想いをするのか計り知れない。ちょっと想像しただけでもあまりに悲しくて崩れ落ちそうになるのだが、もう我々もアラフォーだしいつ何時誰が逝ってもおかしくない年頃なので、心構えが必要だわと痛感させられました。それを体験してもなお現役でご活躍されている徹子様、どうしたって叶いませんわ、恐るべし。

先日、今いくよ・くるよのいくよさんが亡くなられた時、ダウンタウンの松ちゃんが「残す者と、残される者と、どちらが辛いか」なんてことを仰られていたけれど、あたしは断然残される者のほうが辛いと思う。現にあたしの家族は姉を亡くした日から立ち直れていないと思う。10年経っても20年経っても、その想いは変わることがない。なのであたしは旦那よりも友人よりも先に逝きたい。

いや、ばーばは看取りたい。ばーばより先に逝くなんてなんたる祖母不孝。50年近く居酒屋を営んでいたばーばのお店には数多くの常連が連日連夜ビールを飲みに、ばーばに叱られるためにやって来ていた。最後の10年ぐらいは毎年客の何人かが体を壊し、何人かが亡くなっていき、しまいには誰もいなくなってしまった。そんな想いをもうばーばにさせたくはない。かといってもっと長生きしてもらわないと困るのだけど。

・・・そしたらあたしも長生きしなきゃじゃん。いやーん。



ってそんなことが書きたかったわけじゃないのー。
『トットひとり』ホントにステキなエッセイなので
ぜひぜひお手にとっていただきたい、超オススメです!

徹子様、ありがとう!これからもずっとお元気で!
どうぞご自愛ください。心より応援してます~。
いつかばーばと対談させてみたいわー。特番出来そうw






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