三十年目の針 | 口美庵 kuchimi-an パート2 シドニーゲイブログ

三十年目の針

つい先日のこと、モエちゃんの散歩を終え、さあ帰ろうと歩き出した時
サンダル履きの左足の指先にチクっと何かが刺さる感触を覚えました。

棘でも踏んづけたのかしらと思ったその瞬間にそれは激痛に変わりました。
ハウッとなって、たまらずその場にうずくまってしまったあたし、何?

まさか使用済みの注射針とかっ!?それはやばい、とってもやばい。
焦りのあまり焦点が合わない目で、痛みの走る左足の中指を見ると、



蜜蜂が刺さっておりました。 ハチ



それも指の腹側。わざわざ指とサンダルの間に入り込んで命最後の大仕事。
気づくと同時に蜜蜂の胴体は地面に落ち、ひくひくと断末魔の全身痙攣。

刺さったままだった針をそうっと抜いて、しばし眺めて指先で遠くへ飛ばし
足元で痙攣を続ける蜜蜂を安楽死させてあげました。心の底から憎かった。

30年ぶりぐらいにハチに刺されたわ。っていうか痛い。こんなに痛むもの?
ううん、思い出せない。どんな痛みだったのかまったく思い出せないわ。



30年前に刺されたときは、たしかばーばに何かを塗ってもらったような気が。
ううん、ばーばにオシッコをかけられたわけではない。そんなトラウマは無い。

さすがに我が家にアンモニアの小瓶はないわね、薬局で売ってるとも思えない。
民間療法を調べといてと旦那に連絡を入れ、痛みを堪えてあたしは歩いた。

「お酢とベーキングパウダーを混ぜあわせたものに患部を浸すんだってー」
という旦那の教えどおり、あたしは酸っぱい液体に足指を浸した。臭かった。



それから約1週間、今度はその足指の背側が痒い。物凄く痒い。なぜなの?
「そういえば治る頃痒くなった覚えがある」ってあんた何十年前の記憶よ?

いやぁ、痒い。若干その指が膨れて、感覚も鈍っている気がする。今更毒が?
ああ、痒い。なんか無意味に脇の下とかも痒くなってきた。きっと気のせい。

ちょっと蜜蜂、なんなの?いい加減にしてよっ。痒いじゃないのよっ!
中途半端な苦しみを人に与えて死んでいくなんてどういう了見よ。何様?



って単なる水虫だったら笑うけど。



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