心理カウンセラーけいこの心理学講座

心理カウンセラーけいこの心理学講座

人生に役立つ心理学と精神医学の講座です。
訪れてくれた方々の心が少しでも軽くなるヒントになればと始めました。

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こんにちは。久しぶりのブログです。
心理カウンセラーの佳子です。

心が疲れた方に少しでもお役に立つヒントになれればと心理学的知識をお伝えしています。

今日のお話は
目標達成が上手く進まない時
その原因として、もしかしたら過去の間違った信念にとらわれていないか、ということです。

私達が目標達成をするには小さなステップをクリアしていくための努力が必要ですよね。努力、が目標達成のための必要条件です。
ところがその努力をするにも前提条件があります。

それが、自己肯定感です。

簡単に言うと
やればできる、と思えることです。

人間、自分もやればできる、と心の底で思えないと、一応目標を立てても見えないブレーキがかかります。

そのブレーキのことを
間違った信念、と呼びます。
もしあなたが、前に進もうとする度に心のどこかにブレーキがかかると感じるのなら、今が、間違った信念に向き合う時かもしれません。
間違った信念と向かい合い、心の鎖を解かない限り、いくら目標を打ち立てても上手くいきません。無意識下にブレーキがかかり、いつまでも執拗にあなたの邪魔をし続けます。
まるで闇の支配者です。そして虐げられている奴隷はあなた自身なのです。

間違った信念は
今まであなたが浴びてきた

周りの人からの否定的な言葉や態度
親からの批判的な評価や態度、虐待
いじめ
見捨てられ体験
などで、嫌な体験から形成され
いつの間にかあなたの影の一部になってしまいました。

あなたが前向きになろうとする度
悪魔の囁きが頭の中で鳴り響きます。

どうせ私なんて必要とされないよ。
どうせ何をやってもできないさ。
おまえなんて価値がないんだ。
あんたの意志なんてどうでもいいんだよ。

人により間違った信念は違いますが
共通するのはその人の自己肯定感を
踏みにじるものだということです。



間違った信念と向き合うには
まず

紙に書くなり
声に出すなりして

今まで無意識に親や周りから信じ込まされてきた自分に対する評価や信念や言葉を一旦言葉にして表に出し切ることが必要です。
言語化することで、闇のの世界にのさばる悪魔を表舞台に引きずり出して意識化し、正々堂々と勝負するのです。

まずは出すことが先決です。
捨てないと入らない、何事もそうですよね。

私は紙に書き出しました。


例えばこんな感じです。

私の意志は重要でないから周りの意思を常に尊重すべきだ
自分を出してはいけない
私はどうせ一人では何もできない
私には価値がない
などなど

たくさんの信念が出てきました。
それまで当たり前に信じてきた自分の一部です。
たくさんのものがおかしなものでしたが
見て見ぬ振りをしてきたのだと気付きました。

書き出してみて
こんなにも恐ろしい信念に縛られていたと気づき、改めて驚き、同時に憤りました。

何を信じるかは自分が決めればよいのに
こんなにも長い間間違った信念に縛られ支配されていたとは。

そして次に行なうのがさようならの儀式です。

間違った信念と永遠に別れるための儀式です。

その人なりのやり方でいいです。

私は書き出した紙を毎日みて声に出し
最後は破りました。
声に出して、違う、と言いました。


そうしてその負の遺産が体から抜けるまで繰り返します。

心理カウンセラーや誰かにそのテーマで話を聞いてもらうのもよいでしょう。
滝に打たれるのも良いかもしれません。

ここは苦しいですがその感情をも愛おしむくらいに付き合います。

すると、人により要する時間は違いますが、不思議と、まるで体から悪霊が抜けるかのごとく、ふっと軽くなる感覚に気付く時がきます。

ここからは新たな出発です。

そして次にするのは
どんな信念を信じるかを自分で決めることです。
今までの信念にも信じていいものもあるかもしれません。
ここでも言葉に出します。
紙に書くのが良いでしょう。
言語化され、表舞台に立ったそれぞれの信念と勝負します。
自分との戦いですね。
何を信じるか信じないか、選択する時です。
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そして
これから先は、自分が信じたい新しい信念を言語化し、それらを無意識下にまで組み込んでいくプロセスの始まりです。


私の場合はこんな感じでした。

私には価値がある
周りの意志も大事だが私の意志も重要だ
私もやればできる
私も達成してきたことがある
私は与えられた環境で精一杯良くやった
私は素晴らしい
私は女でいい
私は私を信じる
などです



このプロセスは日々続くもので
1日で完結する類のものではありません。

なぜなら、自己肯定感は、最後は自分で育てていくしかないからです。

そして自己肯定感を育む上でもう一つ忘れてならないことがありあす。

それは自己肯定感のベースにあるもの

達成感です。


自己肯定感がなければ努力もできない、続かない。
その自己肯定感を生み出す究極は
達成感と言っても過言ではありません。
達成感は、自己承認力とも原体験とも呼びます。

思い出してみて下さい。

大きい小さいは関係ありません。
私達は今まで、たとえ当たり前のことでも
達成の積み重ねで今まで生きてきました。


日本の社会、教育は概して減点方式です。
それではだめなんです。
達成感が味わえないから。

今まで散々してきた、できない探しはもう止めて
良いところ探しをしてみてください。

小さなことでいいんです。
幼かった頃自転車に初めて乗れたこと
発表会で上手く発表できたこと
学校に通ったこと
得意な科目で成績が良かったこと
学校を卒業できたこと


小さなことでいいのです。
私達は一つ一つ達成して生きてきました。

そんなのみんなしてきたし
自分なんて特別なことは何もできなかった

そんなことありません。
達成感は、できるできないだけではありません。
好きなことがあるなら、それだけでもいいんです。
好きなこともない、それでもあなただけの経験はあります。
それらを原体験と呼びます。

今まであなただけの道を進んできました。それは険しい道だったかもしれません。
そこを今まで生き抜いてきました。
それだけでもう十分です。
そしてそれを認めてあげる、褒めてあげる。
今までよくやってきたね、と。

あなたは素晴らしい。

何か特別なことができるから素晴らしい、
ではありません。
小さくてもあなたが好きだったこと、取り組んだこと、達成してきたことを思い出し認めていきます。

このプロセスは痛みを伴うものでもあります。過去の嫌な体験や浴びせられた言葉を思い出してしまうからです。
でもここを潜り抜けなければ真に前へ進むことはできないのです。

それでも進め、自分を認めていくと、
それがやがて自分は大丈夫なんだ、やればできるんだ、という、努力するための土台へと育っていきます。


それができれば、新しいことに挑戦するためのベースが整います。
やがて目標に向かうための努力をすることができるようになっていきます。

とは言えこれは一人ではなかなか難しいワークでもあります。
カウンセラーなとの話を聴くプロに聞いてもらうのはとても助けになります。グループ対談のようなものに参加するのも良いでしょう。



私達は得てして目標設定の方ばかりに目が向きます。ワクワクしますからね。

でももし目標を立ててもなぜかいつも途中で迷い、自信をなくし、後ろ向きになってしまう自分がいるのなら、 
まず取り組むべきは間違った信念と向き合うことなのです。

あなたは
意志が弱いのでもなく
実力がないのでもありません。

間違った信念にとらわれ続けたために最後には自分を信じられず、身動きが取れなくなっているのかもしれません。

もしそうなら今、自分の信じる信念を取捨選択する時が来ているのです。