みなさん、こんにちは。

メディカルツアーの藤本和法です。


現在、私の会社では中国人を日本人看護師に要請して、

看護師不足に悩む日本の医療機関にご紹介する仕事をしております。


ところで看護師の給料というのは、

初年度でも夜勤手当などの諸手当を含むと300~350万円になります。

5年目には450万円に手が届く医療機関も出てきます。


ですから、日本語ができる優秀な中国やタイの方は、

チャンスがあれば勉強して看護師の資格を取りたい、と真剣に考えます。


昨今はサラリーマンの平均年収が著しく減少傾向なところ、

医師や看護師の平均年収がそれほど下がっておりませんから、

このように恵まれている業種は、おそらく公務員と医療業界くらいの話でしょう。


しかし、これからは看護師も医師も給料が減っていく時代だと思います。

減らされても仕方のない状況だと思います。


よく、

「OECD加盟国の中で、人口当たりの医師数、看護師数が最低水準」

「欧米と比べて、医師の給与は著しく安い」

「GDPに占める医療費の割合が先進国中でも低い水準」

とは言いますが、実際にこういった比較原則で給与が決定する訳ではありません。


そういう比較原則が成り立つのであれば、

医療業界に限らず他の業界も、

国内需要の低迷、円高、デフレ基調や国際化の非常に厳しい状況の中、

様々な対策にも関わらず所得が減らされているのが現状ですから、

医療業界だけが、給料を増やしていく事だけは難しいでしょう。


何より、医療費削減の方向性が今後ますます強まるでしょうから、

私のような医師や看護師にとっても、厳しい時代が来るのは、すぐそこに来ていると思います。