『ロボゲイシャ』と映画の荒唐無稽
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邪悪な後輩のすすめで『ロボゲイシャ』を観ました。井口昇監督の『片腕マシンガール』はまぁまぁ良かったたので期待してみたのですが、レンタルしたのを後悔しています。
ストーリーは、人間兵器となった芸者が要人の暗殺とかする話(ただし「PG-12」ゆえ、そこまでグロくはない)です。
そしてこれがこの映画の最大の売りだと思うのですが、とにかく荒唐無稽なネタが2分に一回は炸裂します。
勝手に名付けるとしたら、荒唐無稽映画というかアリエネー映画ですね。『少林サッカー』なんかはこの代表作でしょう。
さて、『ロボゲイシャ』ですが逆に金出せと思うほどひどかったわけですが、その理由は簡単です。
→ 荒唐無稽なネタがことごとく滑っている
こればっかりは主観的なものですが、少なくとも僕はそう感じました。
映画における荒唐無稽は笑えてこそ、またその奇抜なアイデアに素直に感心できてこそ価値があると思うのですが、本作はほとんどはスベっています。(これだけは観ていただかないと、どれほど酷いものかは解りませんが…)
たとえば、尻から刀が出てきて「尻刀」ではあまりに単純です。ため息もんです。
宴会芸で友達が尻から刀だしたらくそ笑うと思いますが、映画でされてもねぇ…。
しかし、唯一笑えた荒唐無稽があるので紹介します。
天守閣に腕と足がはえた「巨大城型ロボット」がゴジラのように街を破壊していくのですが、
ビルがぶっ壊されるたびにものすごい血柱が上がるのには大いに笑わされました。
発想に乾杯です。そのビルに何千万人いたらそんなに血液がでるんだよって話ですよ。
そんなこんなで、井口昇監督には荒唐無稽センスがかなりあると思うのですが、出しすぎには注意だと思いました。『片腕マシン』みたいに圧倒的グロを織り込むか、エロに走るかがいい気がしました。