日本相撲協会は31日、番付編成会議を開いて大相撲夏場所の
十両昇進力士3名を発表した。新十両には、春場所は東幕下筆頭で
4勝3敗の松谷(26歳、本名・松谷裕也、福岡県出身、松ケ根部屋)
の1人、再十両には西幕下筆頭で4勝3敗の上林(28歳、八角部屋)
と東幕下2枚目で6勝1敗の好成績を残した星風(26歳、尾車部屋)
の2人。
新十両が決まった松谷は、大阪市内で会見。入門から十両昇進まで
4年かかったが「すぐ上がれると言われていたので、長かった」と
話し、当たって前に出る相撲を取りたいと抱負を語った。なお、
締め込みの色は母校・駒大のスクールカラーの紫紺にするという。
松ケ根親方は「精神面を鍛えて、幕内に上がってほしい」と激励。
さて、十両昇進が3人ということはその分枠を3つ空ける
必要があるが、1つは朝青龍の引退で関取の定員がもともと
空いているため、残りは十両で負け越した2名が夏場所で
幕下に陥落することになる。途中休場し再出場したものの
2勝どまりだった西十両12枚目の白乃波はいた仕方ないとして
あと1人をどうするか。東十両8枚目で4勝11敗の海鵬か、
春場は新十両、東十両14枚目で7勝8敗だった益荒海の
どちらかだろう。益荒海が西の14枚目にとどまる可能性もあるが、
益荒海は春場所前の理事選で二所一門を事実上破門された
元関脇・益荒雄の阿武松部屋所属力士。一方、海鵬は
再十両の上林と同じ八角部屋。さて、どうなりますか。