切り替え | 山内恵介(大学受験 数学教師)のブログ

山内恵介(大学受験 数学教師)のブログ

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本日は,センター1日目でした。
受験されたみなさま,お疲れ様でした。
そして,1日目でセンター試験を終了のみなさま,本当にお疲れ様でした。

今まで感じたことのない体の,気持ちの疲れがあるはずです。
まずはゆっくり気持ちを休めてください。


私は数学教師ですから,2日目のお話をしなければなりません。
1日目の「感触」がよかろうが悪かろうが,2日目は容赦なくやってきます。
感触という意味はわかりますね?
無意味な答え合わせをして,自滅する必要はないということです。
たとえその結果が多少よかったからといって,明日へのアドバンテージを感じた瞬間,明日の敗北が見えたようなものですから。
だって,「明日はこれしか取らなくてもいい」と思って今まで試験を受けたことはありますか?
やったことがないことを突然して,うまくいく人というのは,幸運に恵まれた人だけです。
運を天に全て任せるには,まだ早い。あなたにはまだやれることがあります。


1日目とはまるで違う世界です。2日目の多くの試験は「手を動かす試験」であり,
数学は完全に「筆記試験」です。
1日目の感触を引きずることが一切許されません。
手が震えてうまく書くことすらできませんから。

「何か」があなたを陥れようとするなら,一度「無」になりましょう。
ネットの情報も,友達との会話も,シャットアウトして,目をつぶって,何も考えず,
深呼吸に集中してください。何度も,何度も。
そして自分の今までの努力をちゃんと信じて,ゆっくり目を開けましょう。
今,この瞬間から,自分は「覚醒した」という気持ちで。


今から3年前の悪夢。
その年の数学ⅠAの平均は50点を切る年でした。
数学ⅠAの平均は高い年で70点。低くても60点を切ることすらわずかな試験です。
最も取れる自信があった教科で,手応えを感じなかった受験生が何万人といるはずです。
その気持ちを切り替えられなかった受験生が,さほど難易度の高くなかったⅡBでやらかし,
そしてそのまま化学、物理と撃沈した生徒が多いことは,
ⅡB およそ57点  
化学・物理 およそ54点
といった平均にも少なからず現れていますね。

「気持ちを切り替える」というのは,それをやったことがないとできないと思っています。
何となく次の日には前日のことを自然と忘れている。
そんなはずはないでしょう。人生がかかった試験です。完全に忘れるはずがない。
だから,忘れず,能動的に切り替える。
それができる最後のチャンスは,今この時を除いてないでしょう。

気持ちを切り替える,経験。
感触がよくても,悪くても。リセット。


そしてその経験を元に,
もし明日,理科の何かの教科に「異変」がおこっても,
それを理科終了後に適度の食事を取り,手を温めながら切り替えましょう。
最低でも80分あるはずです。
ⅠAに何かあっても,ⅡBとは無関係です。差は埋められます。抜かせます。

誰かが「今年のⅠAは難しくなる」といってても,無視。
平均が70点付近が2年連続した年もあります。
そして,何より,その難易度は,人によって様々です。


これを読んでくれる人は,多くはないと思っています。
でも,受験サプリとをお供に付けてくれたみなさんは,
必ずや満足のいく結果を出してくれると信じています。


では,新たな気持ちで,2日目も行ってらっしゃい。