Sapphireの台湾支社であるTrimark。同社のグラフィックスカードやマザーボードは,現在,台湾で企画?開発が進められている。  AMD陣営最大のグラフィックスカードメーカーとして知られるSapphire Technology(以下,Sapphire)。世界最大のグラフィックスカード製造会社であるPC Partnerのグラフィックスカードブランドとして立ち上がった経緯がありつつも,現在ではPC Partnerから独立し(※現在でもPC Partnerは主要株主の一社),独自路線を強化している同社だが,2009年に,少数精鋭のマザーボード開発チームを,本社のある香港ではなく台湾で立ち上げたことはあまり知られていない,Diablo3 Gold。  Sapphireの台湾支社であるTrimark Technology(トライマークテクノロジー,以下 Trimark)でこのチームを率いるAllen Lee(アレン?リー)氏は,オーバークロック性能を重視する個性的なマザーボード製品を展開していた某社でプロダクトマネージャーを務めてきた人物。その経験を活かし,Sapphireでは,ゲーマー向けなど,高性能マザーボードを中心に,種類を絞った展開で市場に打って出るという。  顔出しNGという条件ながら,今回ではそのLee氏に,次期主力製品の開発状況を聞く機会が得られた。AMDとIntelの次世代プラットフォームについても興味深い話を聞けたので,まとめてみたい。 SapphireがAM3+マザーボードを投入していない理由  Radeon搭載グラフィックスカード市場のトップシェアを守り続けているSapphireが,AMD陣営のエースであることに異を唱える人はいないだろう。日本市場でこそ存在感はあまりないものの,AMD製チップセットを搭載したマザーボード製品も,Sapphireは定期的にリリースし続けている。  ただ,実のところ,Sapphireは未だにAM3+対応マザーボードを市場投入していない。それはなぜなのか。  この疑問をLee氏に投げかけてみると,返ってきた答えは「より優れたオーバークロック動作を実現するのはもちろんのこと,“将来のCPU”に対応するため,TDP 150WのCPUでの安定動作を図るべく設計変更を行っている段階だからだ」というものだった。  で,Diablo 3 Gold,Socket AM3+世代のマザーボードは展示されていた。6月のCOMPUTEX TAIPEI
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