3日、中東ドバイでエミレーツ機が着陸に失敗して大炎上したというニュースを聞いて驚いた。
インドからの便だったというが、300名の乗員乗客は幸運にも無事退避できたというのでホッとした。
豪華な内装が自慢で、乗り心地もいいと評判の高いエミレーツ航空だから、これまで事故の話は聞いたことがなかったから、一瞬テロかと思った。
ドバイは、アラブ首長国連邦(UAE)では首都アブダビに次ぐ第2の都市だ。
石油資本で稼いだ資金をもとに巨大都市建設がすすみ、今では世界中のセレブが集う街として発展しせ有名になった。
本当か嘘か知らないが、石油が枯れる前に国は別の方法で稼ごうと、巨大リゾートを開発をはじめて、高級別荘地からカジノ、七つ星のホテルや世界最高のタワービルつくるなど、金持ちが喜びそうなものを沢山つくってお金を使ってもらえるような街にしたという。
もう10年以上になるが、まだバージュアルアラブが有名になったばかりで、巨大開発が盛んになりはじめた頃に一度訪ねたことがあるが、黄金に輝く空港ロビーには驚かされた。
しかし、今はうちのオフィスから数分のところにUAEの大使館があるので親近感を持っていた。
そんな折、海外添乗に出ていたトラベルヘルパーからドバイの事故で「間一髪だった」と、連絡をもらったので肝を冷やした。
よく聞くと危うく乗り継げないところだったという話なのだが、爆発で屋根が吹き飛ぶ映像は恐ろしく嫌なものだ。トラベルヘルパーとして同行していたらと思うと胃が痛くなる。
ただ、添乗でもトラベルヘルパーでも、そうした万一のことは常に考えておかなければならない。避難路の確認や退避する際の動線のイメトレは、今では習慣になっている。
楽しい旅も、安全、安心があって初めて成り立つ。
いやなニュースの多い社会になってしまったが、一日も早く平和な世界に戻ってほしいと思う。