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暦の上では既に
春に入っているのですが、現在の日本は依然として寒波の襲来を受けて各地で豪雪に見舞われたり、寒い日々が続いています。
ですが、確実に季節は巡っており、既に自然界では春の息吹を感じさせるものが多々あります。これは人間の身体の中も同じです。
既に春を迎えて、身体に色々な反応が出て来ています。顕著な例では、
花粉症があります。何故、春先になると花粉症の症状が出るのでしょうか・・・これこそが季節の移ろいを身体が感じているからです。
一年の四季の内、春は一番変化の激しい時期です。人間も自然の中の存在ですから、この季節の変化の影響を受けるのは当然です。
このような変化の激しい春の季節に、どのように対処すればいいのでしょうか? ここで、東洋医学に造詣が深く、鍼灸の治療をされている、
竹前松夫氏が
『宇宙の理』誌で掲げておられた内容を一部紹介したいと思います。
ーー引用はここからーー
(前略)それでは、春はどんな生活スタイルがよいのかということですが、これも原典(柴崎保三著:鍼灸医学大系)を参考にしてみたいと思います。春は暦の上で2月、3月、4月です。
『春は天地間の凡てのものが、真新しい生気出現、発生の季節で、万物はぼつぼつとして栄える気象である。そこでこの3ヶ月の間を発陳(はっちん)というのである。
人は大自然の中に生活する生物であるから、当然、例外なく四時変化の法則に順応して、日常の行動を律すべきである。
従って、この春の季節に於いては日が暮れたなら直ぐに寐て、朝は早く起きて、新鮮な空気を呼吸しつつ広く庭内を散策し、頭髪は結束を解いてバラバラとし、全身の束縛をといて十分ゆったりとゆるめねばならぬ。
春は万物生育の時であるから、人も亦、何かやろうとする意欲を芽生えさせて、それを助長することに努め、その生育せんとする力をそぎ取るようなことがあってはならない。
しかも生命力の保持増強に役立つと思われるものは、ドンドンこれを与え、又その力を減殺するようなことをしてはならない。
労力に対しては必要にして十分なだけのものを与え、自由を束縛したり、障害したり、おどしたりしてはならない。これがやって来る春気を受容する生体のありかたであり、且つ春気の発生を益々助長する未知である。
然るに、もしこの法則に違犯するときは、肝を傷つけることになり、夏になって当然、暑さを感じる時に於いて、反対に身体、特に腰が冷えるという不順な状態を招来することになり、そのために夏、生長するという自然より与えられた伸びる力を受け入れるための気が不足してしまうのである。』
ここで、特徴的なことは、春の不養生が夏に現れ、夏の不養生が秋に現れ、秋の不養生が冬に現れ、冬の不養生が春に出るということであります。
ーー引用はここまでーー
上記の原典の出版が古いこともあり、記述の内容がちょっと現代に合わないと思われるかも知れませんが、何時の時代でも、自然界の中に生かされている人間のありようには変化はありません。
現代人は、そうした面を疎かにして、自然に逆らった生活をしていますから、どうしても身体の不調を来すことになるのは当然かもしれません。
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