今回のブログを担当させていただきますDr.Reikoですニコニコ


 2月下旬くらいから、クリニックを受診される患者さんで花粉症の症状がある方がとても多くなってきました。


 スギ花粉症の患者さんに、スギ花粉が皮膚に付着することで、スギ花粉皮膚炎と呼ばれる皮膚症状がみられることがあります。




 具体的な症状としては、スギ花粉が飛散する春や秋に、顔や目の周り、首など露出している部分が腫れて赤くなったり痒くなったりします


 また、アトピー性皮膚炎のある方では、アトピー性皮膚炎の症状が悪化したりします。


 
 検査は、花粉抗原エキスのスクラッチテスト(花粉抗原エキスを皮膚の上に垂らして針の先で擦ったあとパッチテストをする)(当院ではしてません)や、花粉アレルギーの血液検査があります。


 治療は、抗アレルギー剤の内服ステロイドや免疫抑制剤の外用です。


 体感的には(私もスギ花粉症です)、例年より花粉が多いのではないかと思っているので、花粉情報を調べてみました。



 日本気象協会によると、福岡では今年はスギ花粉の飛散が例年より少し早めで2月いっぱいがピーク、その後ピークアウトしそうです。



 スギ花粉が終わったら、またすぐヒノキ花粉のシーズンになりますねえーん


 
 花粉の飛ぶ量は、昨年は例年よりとても少なかったそうで、福岡は昨年と比べると150〜200%に増えているそうです。




 さて、皆様は、「アレルギーマーチ」という概念をご存知でしょうか。




 アトピー素因のある人にアレルギー性疾患が次から次に発症することを喩えたもの、乳児期に食物アレルギーから始まり、アトピー性皮膚炎気管支喘息、その後アレルギー性鼻炎と続きます。



 アレルギーマーチは、アレルゲンが皮膚から体の中に侵入してアレルギーを引き起こす(経皮感作)が重要な役割を果たしていると言われています。乳児期から保湿剤を外用して角層のバリア機能を強化することで、アレルギーの発症リスクを減らすと言われています。





 アトピーハイリスク児に生後1周間以内に保湿を始めた群は、保湿をしなかった群と比較して生後32週時点で、アトピー性皮膚炎の発症率が有意に低かったという研究結果も報告されています。しかし、有意差がなかった研究結果も発表されており、今後の研究が待たれるところです。
 

 既に花粉症になってしまった人は、帰宅したら早めにシャワーを浴びて花粉を流し、しっかり保湿をしてあげてください。保湿して皮膚のバリア機能をあげることが症状緩和に繋がるかもしれません。




 今回もブログの写真にご協力いただいた患者様有難うございましたおねがい

 コロナが早く収束して世界が平和に暮らせますように地球


 皆様のお肌が健やかで、笑顔でいられますようにクローバークローバークローバー


Dr.Reikoでしたニコニコ