「電車男」
今更ですが「電車男」(映画版)見ました。
ドラマ版はなぜだかここの1部日本人の間で大いに支持されています。
どなたの顔も思い浮かぶけど、
”アキバ系”でもないし格別孤独そうにも思えません。
どうも「男の友情」にぐっとくるようです。
「10回以上見たけどそのたびにダンナが泣く」なんて聞くと、
その方が褐色の肌をしたサーファーだったりするものだから
ますます興味がわき、すぐにお借りできた映画版を見ることにしました。
まずは配役。
中谷美紀のエルメス。
美女でまともな人生を歩んでいるんだけど、やや世間ずれした”不思議ちゃん”ぽいところもある。
視線が妙にまっすぐな中谷美紀はぴったりに思えました。
「電車男」の山田孝之。
性格がアキバ系であっても、
彼くらい元のつくりが良ければ少々改造しただけで普通のマーケットに十分出れます。
両思いになって抱き合うところ、ちゃんと手がグーになっていてよかったです。
今だと「隠し子いるくらいなのに、上手に演じたなぁ」と思わなくも無いです。
他の登場人物も豪華メンバー。
お金かけてもちゃんと回収する目処が立っていたんだろうな。
ストーリーは思っていたよりずっと「普通」でした。
映画の中では掲示板内はみな好意的な仲間だったし
実生活パートでも恋心を阻むような敵も要素もなし。
なんのご縁か最近読んだ少女(子供)向け漫画誌「●ゃお」に
これでもかと繰り返されていたレベルのハッピーエンドの話が
男女立場が逆で、年齢が7.8歳上の設定になっただけだなぁと。
いや、全然悪くはないのだけれど
この程度の心情的深さでオトナが満足するのはいかがなものかと・・・。
いや、ほんとに、
月の写真を送ったりお砂糖をきれいに積み上げたり
そういう些細な喜びがいとおしいというのには100%共感ですが・・・。
あと映画としては、
中途半端な遊びのシーン(オタク3人が戦場にいる場面)は不要かとも思いました。
真正面からこの”初恋”を描くことへの照れ隠しかもしれません。
これは男性向けファンタジー、それもごく初歩段階の。
ドラマはもう少し複雑なのかしら。
そうであることを期待してます。