ブロガーさんに言われて調べたら、赤ちゃんの掴まり立ちは8ヶ月~1歳頃くらいとのこと。
ちょっと不安だった;記憶曖昧だったし;ということで、11話目です。
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龍一君が赤ちゃんになって3週間が経った
 
 
龍一君は掴まり立ちが出来るようになってから毎日のように立ってる。
 
 
 
 
ベビ龍「あー…」
 
 
 
 
掴めるところを掴んでは少し歩いたりしてる。
 
楽しそうに笑ってる姿に微笑ましくなる。
 
 
 
 
慶「…可愛いな…」
 
 
 
 
龍一君を見てると幼い頃のことを思い出す。
 
 
妹は寂しかったりして、よくくっついてきたっけ…
 
 
 
…寂しく…?
 
 
 
 
慶「…待てよ…」
 
 
 
 
ふと気付いた、龍一君の性格。
 
もしかしたら…龍一君が赤ちゃんになったのは…
 
 
 
 
ベビ龍「けぇー?」
 
慶「…!」
 
ベビ龍「けぇー、たぃたぃ?」
 
 
 
 
また考え事してたみたいで、龍一君が目の前にいた。
 
 
 
 
慶「大丈夫だよ、ありがと」
 
ベビ龍「あぃ」
 
慶「そうだ。龍一君、お腹空いたよね、ご飯食べようか。」
 
ベビ龍「あぅ」
 
 
 
 
龍一君を抱き上げてソファに座らせて、クマのぬいぐるみを渡してから台所に向かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ご飯を作って龍一君に食べさせてから、龍一君は夢の中に入っていった。
 
 
赤ちゃんって、昼寝もするんだよね。
 
 
 
 
慶「…龍一君…」
 
 
 
 
もし、僕の考えが当たってるというのなら…
 
 
 
 
 
 
 
僕達は…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
電話をかけて涼平君を呼んだ。
 
 
 
 
涼「どしたんだ?急に。」
 
慶「分かったかもしれないんだ。龍一君が赤ちゃんになった理由。」
 
涼「え?!」
 
慶「あくまで僕の考えだけどね…」
 
 
 
 
ソファに寝てる龍一君を見る。
 
 
龍一君が赤ちゃんになったのは…
 
 
 
 
慶「龍一君の性格が理由なんだよ。」
 
 
 
 
龍一君の性格にあったもの。
 
 
 
 
涼「…まさか…」
 
慶「うん…龍一君が赤ちゃんになったのは…」
 
 
 
 
僕達自身がすっかり忘れていたもの…
 
 
 
 
慶「龍一君を寂しくさせたからじゃないかな」
 
 
 
 
龍一君が“寂しがり屋”だということ。
 
 
 
 
慶「それぞれ個人での仕事はあったけど、3人での仕事は少しだけだったし
ソロとしての仕事は、ほとんど僕と涼平君が多かったじゃない。
その分、龍一君は寂しかったのかもしれない。3人で揃うことが少なくなったから。」
 
涼「龍一は、その寂しさと戦ってた…ということか。」
 
慶「うん。その結果…龍一君は赤ちゃんになっちゃったのかもしれない。」
 
涼「…気付いてやれなかった…馬鹿だよな、俺…」
 
慶「…僕だって…気付いてやれなかった…」
 
 
 
 
龍一君が寂しがってたことを気付けなかった。
 
 
もっと早く気付いてたら、と考えてしまう。
 
 
 
気付いたら、僕は泣いてた。
 
 
辛いとかではなく、寂しいとかでもない…
 
 
 
気付けなかった悔しさが残ってる。
 
 
 
 
慶「…ゴメンね…龍一君…気付いてあげれなくて…」
 
涼「…慶太…」
 
 
 
 
気付けなかった悔しさが込み上げてきて、涙が溢れてくる。
 
 
 
涙を必死に拭いていたら、何かが僕の膝に触れた。
 
 
下を見ると、いつから起きたのか龍一君が僕の膝に手を置いて立ったまま僕を見てる。
 
 
 
 
ベビ龍「けぇー、たぃたぃ?」
 
 
 
 
僕は涙を拭いて龍一君を抱き上げて膝の上に座らせた。
 
 
 
 
慶「もう大丈夫だよ」
 
ベビ龍「ぉーう?」
 
慶「うん、ありがとう」
 
ベビ龍「あぃ」
 
 
 
 
龍一君に微笑むと、龍一君も笑顔を返してくれた。
 
 
 
 
ベビ龍「よぉー、けぇー、たぃたぃ、なぃ」
 
涼「もう治ったって」
 
ベビ龍「あぅ」
 
 
 
 
涼平君に頭を撫でられて嬉しそうに笑う龍一君。
 
 
 
 
 
 
 
少しずつだけど、3人でいたときみたいに過ごそう。
 
 
 
龍一君の中から、寂しさが無くなるまで…
 
 
 
 
 
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脳の中をフル活動しながら書いたから燃え尽きたような感覚になっちゃってるw
なんとか理由を解明出来たところまで書ききれたから、後はラストスパートになるね。
どうやって龍一を元の姿に戻そうか頭の中で考えながら続きを考えてきます。