かつての英国滞在歴による献血制限を滞在期間「1日以上」から「1か月以上」に緩和したことで、献血者数が年間で5万人増える見込みであることが、日赤のまとめで分かった。3月2日の薬事・食品衛生審議会薬事分科会血液事業部会運営委員会で明らかにした。

 日赤では、1月27日の採血分から滞在歴による制限を緩和。2月21日までの26日間(九州・沖縄は14日までの19日間)で、制限緩和により献血が可能になった3759人が献血した。年間では5.1万人になる見込みという。

 3759人のうち、滞在期間1週間以内が79.1%、2週間以内が93.1%だった。

 日赤の担当者は、「制限の緩和は献血者確保に有効」として、滞在歴による献血制限の緩和について、今後も積極的に広報する考えを示した。

 日赤と厚生労働省では変異型クロイツフェルト・ヤコブ病対策として、1980-96年に英国に滞在した人の献血を制限している。滞在期間による制限は昨年12月11日付の医薬食品局長通知で、「1日以上」から「1か月以上」に緩和された。


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