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声優さん達との仕事

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僕は「声優」さん達が大好きである。
彼らの仕事を心から尊敬しているし、彼らとの仕事は毎回、楽しみにしている。


僕は「声優」さん達が大好きである。
彼らがいないと僕のゲームは完成しないし、彼らがいなければ僕の創るゲームはこれほどまでに世間での評価を得ることはなかったと思っている。


僕は「声優」さん達が大好きである。
だから彼らをあえて「声優さん」と呼んだ。
勿論、彼らは声だけの仕事しているわけではない。
みなさん、演技の勉強や修練をされていて、TVや舞台、映画など、声だけでない仕事も精力的にされている。


僕は「声優」さん達が大好きである。
では「声優」と「俳優」の違いは何処にあるのか?
そう訊かれても、正直、僕にはうまく答えられない。


僕は「声優」さん達が大好きである。
僕は子供の頃、世界中の映画やアニメを浴びるように観て育った。
当時のTV放送は「字幕」ではなく、ほとんどが「吹き替え」だった。
彼らは幼かった僕に「世界中の国々」を、また「歴史上の様々な時代」を、また「遙か未来や古代の世界」を教えてくれた。
いわば「声優さん」達が僕と異世界との「橋渡し」をしてくれたのだ。


僕は「声優」さん達が大好きである。
僕の中ではスティーブ・マックィーン(宮部昭夫)も、チャールズ・ブロンソン(大塚周夫)も、ショーン・コネリー(若山弦蔵)も、リンゼイ・ワグナー(田島令子)も日本語で話す。
だから幼い時に世界を拒絶せず、受け入れる事ができたと思っている。


僕は「声優」さん達が大好きである。
だから最近の売れている「タレント」や「お笑い」陣を「声優」として採用し、それらをプロモーションのひとつとして起用する「業界の動き」があまり好きではない。
勿論、海外のCG映画もカートゥーン専用アクターではなく、有名なハリウッド俳優陣を起用するのは常であるし、国内でもそういうやり方で、中にはハマリ役のキャスティングになる事もあるにはある。
しかし、どうも馴染めない。


僕は「声優」さん達が大好きである。
日本には彼らの様な「声をあて」、「命を吹き込む」、素晴らしくも特殊な才能を持った人たちが大勢いる。
日本には「吹き替え」文化というものが産んだ半世紀にわたる歴史さえある。


僕は「声優」さん達が大好きである。
だから僕は彼らが守ってきた財産を借りて、物創りをしたい。
彼らと同じ時を過ごしたいし、未来に彼らを遺したい。


僕は「声優」さん達が大好きである。
今回のPWのキャスティングは僕の経験の中でも、まれに見るメンバーになった。
彼らの声が、キャラクター達に深みを与え、ストーリーが壮大になる。
世界に思いもしなかった厚みが出る。


僕は「声優」さん達が大好きである。


だから僕は古い方法だと云われても、彼らとゲーム創りを行う。


だから、今日も音声収録は楽しい。