チームビルディングは強みにフォーカスする 前編 | チームビルディングブログ

チームビルディングは強みにフォーカスする 前編

2010年10月26日日経新聞朝刊 ラグビー日本代表、W杯へ「仕上げ段階」

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(記事抜粋)

「『ウイニングカルチャー』が根付き始めた」。


07年から日本代表を率いるカーワン・ヘッドコーチは現在のチームをこう評する。就任当時の印象は「勝たなくても、いい試合をすれば、満足してしまう文化があった」。この転換がチームとして、目覚ましい進歩なのだという。


 カーワン・ヘッドコーチは第1回W杯でトライ王となったNZの英雄。03年W杯でイタリア代表を指揮するなど常に世界と接してきた。「日本に足りなかったのは自信。選手は体が小さいからだめだとか、マイナス面ばかりを言い訳にしていたので、その考え方を変える必要があった」


 着目したのは、15メートル走ならNZ代表にも負けないという足の速さ、正座を容易にできる足腰の柔らかさだ。低く素早い防御や、そこから攻撃に転じる速さ。日本ならではのスピードを、先手を打つための武器とするスタイルをチームに授け、選手に「勝利を勝ち取る意識」を促した。


 07年W杯時に18位だった世界ランクは上昇。今春には国際ラグビーボード(IRB)が中堅国強化を目的として主催する「パシフィック・ネーションズカップ」でサモア、トンガを敵地で撃破した。外国出身選手が軸ではあるが、巨漢ぞろいの相手の圧力にも屈しないたくましさが育っているのは確かなようだ。

 
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「『ウイニングカルチャー』が根付き始めた」


これがチームとしての転換点とのコメントは興味深い所です。
企業にとっても「売上を上げ続ける」「利益を出し続ける」「会社として成長し続ける」というのは経営トップはもちろん、経営幹部リーダーが中心になって会社全体で常に求め続ける必要があります。


ところが多くの企業は

「景気が悪いから」

「うちにはいい人材がいないから」「うちには技術がないから」

等々を言い訳をする事が多々あります。


「日本に足りなかったのは自信。

選手は体が小さいからだめだとか、

マイナス面ばかりを言い訳にしていたので、

その考え方を変える必要があった」


このようにマイナス面にフォーカスすると自然に言い訳が出てきてしまう。

人間としての自己防御反応から言い訳のような言葉が

自然に出てきてしまいます。そうするとどんどん自信を失っていく。

何度も何度も言い訳のような言葉を言えば言うほど

自分で自己暗示をかけていくことになり、結果として自信を失っていきます。


この自信喪失のサイクルは

最初にマイナス面にフォーカスしはじめた事

から起こっています。