認めることが組織の健全さを取り戻す~大原病院(兵庫県尼崎市)~ | チームビルディングブログ

認めることが組織の健全さを取り戻す~大原病院(兵庫県尼崎市)~

9月3日日経新聞朝刊 「看護師にも癒しを 病院のストレス対策広がる」
~同僚褒め合い 選べる制服~


~本文一部抜粋~


長時間勤務や治療ミスへの不安などで強まる看護師のストレスを、
病院ぐるみで軽減しようとする試みが広がってきた。
メッセージカードを導入して同僚が互いに褒め合う機会を設けたり、産業医のケアで看護師を職場復帰させるプログラムを用意したりする病院も。各病院は「人手不足に悩む看護現場の離職に歯止めを掛けたい」と狙いを話している。


大原病院の看護師らは互いの長所などを記入したメッセージカードを張り出している(兵庫県尼崎市)
「明るい笑顔にいつも癒やされます」「物品の補充や請求をしてくれてありがとう」――。大原病院(兵庫県尼崎市)は今春から、看護師が同僚の長所や仕事ぶりを褒めた文章を書く。名刺大のメッセージカードを院内の掲示板に張り出した。


1週間に3人分を目標に、それぞれの看護師がカードづくりに励む。

「同僚のいいところを意識的に見つけ、褒め合うことでムードを良くしようと考えた」。発案者の永嶺尚美看護部長は理由を話す。女性看護師(48)は「周囲の評価が分かり、意欲が出る」。


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チームビルディングを浸透させていく中で

一番ベースとなるところは関係力です。
人間関係がまず成立していないと何事も前に進まない

という状況に陥ります。


人間関係をまず成立させるという組織として動くためには

当たり前と思われていることでさえおろそかになりがちになります。

そこで働く一人一人の問題であると同時に、
それは現代という社会背景がそうさせていることでもあります。


現場の前線で働くスタッフは


1.IT化進み業務効率を追求する波は年々、日増しに強くなっていく
2.患者やお客様の要望がますます高くなって、高い質のサービスが求められる
3.その反動としてクレームが飛躍的に増え、多岐にわたってくる


というような状況に直面しています。


つまり


組織としての効率化と質の高さを求められる板挟み


にいます


そのような板挟みにいると働くスタッフはついつい


1.チームメンバーの失敗や出来ていない所ばかりが目に入る
2.忙しさの中でついついそればかりを言ってしまう
3.充分なコミュニケーションが取れない中でお互いの状況把握や心情を共有できない
4.人間関係が悪化していく


そんなスパイラルに入っていきます。

そんなスパイラルに一旦、陥ってしまうと連鎖反応で

どんどん低下に拍車がかかっていくので
なかなかそれをくい止めるのは容易ではありません。


上記のメッセージカードはそれをスパイラルに入る

手前で止める有効な手段です。

このメッセージカードは通例「サンクスカード」と呼ばれるもので

大企業でも取り入れている所も多数あります。


この効用はこれを書くという目標が


1.仕事中に相手の良いところを見ようという姿勢が生まれる
2.お互いに言い合うことで、自分が組織に必要とされていることに気付く
3.お互いが必要とされる関係が良い人間関係を構築していくことになる


そんな上昇スパイラルを生むのです。


●人間関係がギスギスしている
●どうも組織の風通しが悪い
●なんだか居心地が悪い


そう思える企業や部署、チームには試す価値がある

チームビルディング導入の手法です。
ちなみに試される方はどんなことがあっても

6か月頑張って続けてください。
(自然消滅しないよう働きかけてください。)

そうすると変化は必ず起こります。