あてのないたび・ふぁいなる5日目 | 写真家・小澤太一の『logbook』

写真家・小澤太一の『logbook』

小澤太一のなんでもない毎日の記録集

ここ数日で感じたいくつかのことを……。

 

●その1

泊まっている宿がWi-Fiがなく、また今いるエリアがたまにケータイ圏外の場所もあったり…。

ひさしぶりに見たなぁ…『圏外』。

海外でも最近は圏外になることは多くないし…

というかそもそも海外も行けてないので、『圏外』の文字を見て懐かしく思いました。

電波拾うために、振ってみたりしてね(笑)。

電波があまり通じないおかげで、SNSとも少し距離をあけられたのはよかったです。

おかげで娘との旅を満喫することができております。

都会にいるとネット中毒になってしまうのでね。

今、電車の車内を見ると、前に座っている人7〜8人が全員スマホ見ているのなんて、

わりと当たり前の光景じゃないですか?

ちょっと前ではそんなこと、なかったのに…。

ネットとのお付き合いの仕方を、ちょっと考えないとなとたまに思います。

 

●その2

天気は不順なので、いつも晴れているわけではないんですが、

どういう訳かモロッ子の顔や体が真っ黒になっております。

おかーたんから『日焼け止めクリームつけてあげてね』と言われているので、

たまにつけたりしているんですが、それでも真っ黒…。

ちなみにおとーたんは日焼け止めなんてほとんど興味ないのでほぼノーガードなんですが、

今日宿の人に、『鼻、真っ赤っかですよ』と言われてしまいました。

鏡がない生活なのでどういうことになっているのかわかりませんが、

たしかにお風呂に入る時に腕時計を外すと、『白い腕時計』をしているみたいに…。

ひょっとしたら鼻も赤すぎてトナカイになっているのかもしれません。

東京に帰ったら、鏡でも見てみようと思います。

 

●その3

旅に出てから、ある夕日の観光ポイントに行きました。

のんびり癒しを求めて夕日や海を見に来ている人が多そうな場所なのですが、

その目の前で大きなストロボをバンバン光らせながら人物撮影している人たちがいて…。

それ自体は特に問題ない行為だと思うんです。

誰の海でもないし、どっちが先に来ているとか、そういうことでもないと思うんで。

ただ場所に合うか合わないかというと、ちょっと心配な感じに……。

というのは僕の近くにいた一般の人たちが、その撮影現場を見ている会話から感じられた訳で。

同じ行為を東京で見かけたなら誰も気にかけないと思うのですが、ここはまた違う場所。

写真を撮る人のマナーやモラルのことがたまに話題になったりしますが、

『写真を撮る』という行為は、時にとても目立つ行為になったりするのも事実です。

自分も現場を作る時にはいろいろ気をつけたいな、と改めて思ったし、

あの撮影現場はどうあるべきだったのかの正解は、今のところ僕にはわからないままです。

 

 

 

●その4

ライカのレンズについている指当てのレバーがもげました。

あれ、取れるんですね(涙)。

25年くらい使っていたから、経年劣化なのかもしれませんが。

帰ったらまた修理しないといけない機材が増えました。

ここんとこ、修理貧乏です。

 

 

●その5

今回の旅にはフィルムカメラとフィルム23本を持ってきました。

ひさしぶりに空港で機械に通さずにハンドチェックしてもらいました。

日本はいいですね、こんなめんどくさいこともちゃんとやってくれるので。

海外の空港だとこのチェックだけで一悶着がありそうです。

3年半くらい前にモロッ子とモロッコに行った時にフィルム持っていったのが最後かな。

デジタルになって便利になったことが、このフィルムの管理から解放されたこと。

そんな使わないだろうと思っていたのに22本使ってしまって、残り1本しかありません。

明日からどうしましょうかね。

みなさんも旅にはフィルムをたくさん持っていきましょう。