昨年の
INTEX
これで、
子供なら、
お時間がありましたら、少し長いですが・・・、
小さなお子さんのいらっしゃる親御さんに読んで頂けたら有難いです
網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)
どんな病気?
眼の網膜に発生する希少な小児がん→両眼性と片眼性がある
発生頻度は15000人に1人→国内で年間80名程
異変に気づき眼科受診する平均年齢→両眼性で生後11カ月・片眼性で生後27か月
95%の小児が5歳までには診断される
症状は?
瞳が白く光って見える(※白色瞳孔)
斜視(2つの眼球の向きが合っていない)
弱視
瞼の腫れ
眼が赤く痛みを伴う
瞳孔が開いている
虹彩(瞳孔周囲の円状の薄膜)の色が異なっている
症状に気がついたら、どうすればいいの?
網膜芽細胞腫は、「早期発見・早期治療」がなされれば命を救える「がん」です。
腫瘍の状態にもよりますが、眼球保存も視野に入れられます。
そこで症状に気がついたら、「早めの眼科受診」をお願いしたいです。
小さなお子さんの異変=小児科!と、考えてしまいがちですが。
目が何かおかしい・・・と感じたら、「眼科受診」と、頭の片隅に入れて頂ければ^^
眼科に受診後、どんな検査で分かるの?
眼科での「眼底検査」にて、特徴的な所見で見つかることが多いです。
時に、網膜剥離・眼内炎症・緑内障などを伴い腫瘍を「眼底検査」で確認出来ない場合、
超音波・X線・CT・MRIなどの画像診断を参考にして判断する事になります。
※白色瞳孔・・の追記
肉眼的に確認する事も可能なようですが・・・。
カメラで撮影した画像から気がつく事も多いようです。
現在のカメラは性能が良く、
設定さえすればフラッシュをたかないでもキレイにお子さんを撮影出来ます。
なので、あえて暗がりでフラッシュを強制発光にしてお子さんの眼を撮影してみて下さい
自分も子供を撮影してきていましたが・・・。
フラッシュをほとんどたいておらず、画像上で気がつく事は出来ませんでした。
そこで病気発覚後、
暗がりでフラッシュをたいて息子を撮影したら、うっすら白色瞳孔が写りました。
上記の症状が、
全て網膜芽細胞腫に繋がるとは言い切れないです。
しかしながら、
この疾患を発症するお子さんは総じて低年齢と考えられ、
お子さん本人が症状を訴える事が困難かと思います。
もし、
妊娠中の方や小さなお子さんを育ててらっしゃるお母さんが此方をご覧になり、
ただでさえ心配事の多い妊娠期間や育児の中で、
更に心配事を増やしてしまったとしたら・・・、本当に申し訳ありません。
ただ息子の病気を通じて、
「早期発見・早期治療」が子供の命を繋げられ大切だと痛感した事、
「希少な小児がん」で一般的に広く知られていない現状があるという事から、
メッセージボードに掲載させて頂きました。
以上より親御さんなど身近な方に、
小さなお子さんの「眼」について気にかけて頂けたら幸いです。
最後までお読み下さり、有難うございました
2014.2 koyushi