書籍コーディネーターが解説する書籍出版のススメ  


書籍出版への近道


商業出版の場合は、基本的に金銭面でのリスクが少ない。それよりも、
出版にこぎつけること自体、自費出版と比べて大きなハードルとなる。

もし友人知人が出版社、それもビジネスや法律系の書籍の出版社にい
る場合、その方に声をかけたらもっとも出版は早いかもしれない。まず
は無料のコネクションは活用すべきでしょう。一番目の方法です。


しかし、なかなかそんな好都合な友人や知人はいないですよね。

そこで利用したいのが「出版プロデューサー」や「出版コンサルタン
ト」という職業です。これが2番目の方法です。

 わたしの場合は独自の言い方で「書籍コーディネーター」と名乗っ

ていますが。出版プロデューサーよりも著者側に近い、共に歩む姿

勢の意味をこめて、より親しみやすく名付けています。


書籍コーディネーターを活用すると、書籍企画書の持込通過率は、

著者本人が自分で持ち込みするときの10倍ほどはアップすると言

われています。

 はっきりとしたデータが世の中にはないが、感触的にはそれくらい

は効率的であると思いますよ。なぜなら、業者は同時に数十社へア

プローチが可能だからです。著者の場合は一気に出版社へ原稿や

書籍企画書を持ち込むことは通常タブーと言われています。その理

由は出版社側がそれを望まないからです。もちろん、こうした業者に

頼む場合は手数料が基本的には発生しますね。強いてあげるとした

らデメリットはこの点ですね。

 いろんな業者がいますから、出版の成否にかかわらず、やたらと高

額な請求をされることのないようによく調べて自分との相性を見て活

用してください。


商業出版への近道の3番目の方法は、パワーブロガーや有名人に

なって出版社側から見て目立つ著者候補になることです。

ただし、そう簡単になれないところがみそです。



自費出版について:

自費出版のハードルは、商業出版とは異なり、特に金銭的な問題

に尽きます。経済的には余裕があるというのでしたら、自費出版も

ひとつの手段です。実はすぐに出版できる。ただし気を付けなけれ

ばいけないのは、自費出版を依頼する出版社をしっかり選別する

ことです。数百万円から千数百万円まで価格的にはあるようです

よ。歴史とブランドがある出版社ならある程度は安心感があるが、

「とにかく安いところ」みたいな考え方には注意してください。


(つづく)


次は、売れる本をつくるテクニック、企画書の書き方です。

お楽しみに。


         (税理士新聞掲載の私の記事より一部修正のうえ載せています。)