原子力規制委員会が3月末までに、柏崎市藤橋の新潟工科大キャンパス内に設置している地下深部の地震観測システムを廃止することが20日、分かった。事業期間が終了するため。システムは、2007年の中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発が当時の設計想定を大幅に上回る揺れに襲われた原因の解明などを目的に、12年から観測を続けていた。
システムは、ボーリング掘削した縦穴の地下3千メートル、1千メートル、600メートル、地表部分にそれぞれ地震計が取り付けられている。3千メートルもの深さまで掘り、複数の地震計を設置した観測態勢は世界にも例がないという。総事業費は約20億円。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170121303136.html