さて、今回は日帰りﾌﾟﾗﾝですが初の｢民宿｣を利用しました。
民宿というのは…法律上はﾎﾃﾙや旅館と同じ位置付けですが、農家や漁師が副業で行っていることが多く(中には専業としているところもあります)、いわゆる民間の宿を指します(例外もあります)。
牟岐町の町内を南側へ下っていくと見事な海岸線…この辺りを｢八坂八浜｣といって、かつては土佐街道の難所の一つでした。
この海岸線の一つに｢内妻海岸｣という海岸があり、その目の前にあるのが今回お世話になった｢民宿しらきや｣である。
入口は、一見高級旅館や料理旅館と思ってしまう。
玄関に入ると、旅館や料亭のような趣を残しつつ、暖かい雰囲気でお出迎え。
今回は予約して、皿鉢料理を頂く。ここではその他に1人からでも名物の海賊料理などを頂けるが、常に新鮮な料理を召し上がって頂きたいということから完全予約制となっているので注意。(さらに皿鉢は5人以上～となっている)
皿鉢料理は、ｵｰﾄﾞﾌﾞﾙにお造りの盛り合わせとお寿司となっている。
とにかくﾎﾞﾘｭｰﾑがすごい…その量は5人でも食べきれないほど。
ｵｰﾄﾞﾌﾞﾙには、伊勢海老や蟹をはじめｱﾜﾋﾞやｻｻﾞｴ、お造りには鰹やﾊﾓの湯引きなどがあり、とても美味しい。
私はここをお呼ばれなどで数回利用したことがあるが、その当時はまだ旅館や湯巡りに目覚める前の時代…今回は旅の思い出帳を持参し一筆頂けないか交渉してみた。
この日はお客さんも多く、忙しそうだったが何とか時間を作っていただいて応じて頂けた。感謝いたします。
形の違う帳面2冊に書いて頂き、一つは｢心を以って成すをもてなしと言う｣、もう一つは｢我逢人｣とｼﾝﾌﾟﾙながらも素晴らしい達筆で書かれていた。
心を以って成す…これがおもてなしの精神。四国八十八ヶ所のお遍路などでお接待する場面が多い徳島ならでは…おもてなしの心の原点なんだと、この文章から感じ取ることが出来た。ぜひ私も見習いたい点である。
そして、後に調べてみるとここの主人は｢しらきやのおやじ｣と言われてて、この宿を利用する全国のお客さんからも知られているほど有名な方だった…
その方に忙しい中この思い出帳を書いて頂いた…この場を借りて感謝の気持ちを捧げます。ありがとうございました。
ｻｰﾌｨﾝや磯釣りなどを楽しんだ後は是非利用したいとても素晴らしい宿でした。