人とのやり取りの中でのやり方を、
練習と実践によって身につけていくプログラムです。
SSTを行なう中では、“リーダー”と呼ばれる
治療者が存在します。
先日SSTのリーダー初級研修会に行って、
SSTリーダーにとって必要なスキルを学んできた
2人のスタッフ(作業療法士)が、
満を持してリーダーを務める時が来ました!
そのうちの1人のリーダーのセッションの様子を
リポートします。
最初のメンバーの練習(ロールプレイ)においても、
“良かった点”や、“更によくなるやり方”を
皆から挙げてもらうことなど、
リーダーとして必要な手順を
的確にこなしていました

それもあってか、メンバーもいつもと変わりない様子で
練習している様子でした

初回リーダーでこれだけこなせれば上々ですが、
「自分は『ありがとうございます』と言ってしまうことが多い」
など、セッション後に自身で振り返っていました。
(リーダーは『ありがとうございます』を言うヒマがあったら、
メンバーの良い点を具体的に言葉で伝えること、
と初級リーダー研修で学んできており、
それを忠実に実行しようとしています)
このようにセルフモニタリング
(自分で自分を客観的にとらえること)をし、
そこから自身の行動の修正につなげる、
というのはSSTにおいて重要なことですが、
それを正に体現しています。
このようなリーダーとしての振る舞いだけでなく、
治療的な関わりの方向性についても、
「~でいいんですか!?」など、
セッション後に比較的リーダー経験の長い私に
質問攻め

ただ、それらは全て、
援助の質を上げていきたい、
という思いから出てくるものであると
如実に伝わってくるものであり、
むしろ頼もしい限りです。
たまに「訊き過ぎ

私自身も質問攻めに対し、答えるために思いを巡らすことで、
半ば自動的に行なっていることについても再確認させられ、
私自身のスキルアップにもつながっている思いがあります。
最終的には、SSTを1つの手段として、
メンバー個々がリカバリーを実現していくことに
つながることが、私たちの共通した願いです

文:SSTコリーダー