転倒は1回につき1点減点される。また、それとは別にGOEにおいて必ず減点しなければならない。
ここまでが規定されている採点方法であるから、確かに間違ってはいないのだが、それで本当に誰もが納得するのか。
コンビネーションジャンプの2回目で転倒したというなら、各ジャッジがいかなる採点をしようと文句をつけるのはどうかと思うのだが、シングルジャンプで転倒した場合、GOEが計算結果偶然「-3.0」をつけたとしても、各ジャッジは-3以外をつけるべきものではないと思う。
手をついただけ、バランスを崩しただけでも-2をつけるジャッジが多いのに、にも関わらず転倒したジャンプに対して-3以外をつけるのならば、もはやこんな採点システムはやめにするべきではないのか?
たとえば今回の女子フリーだが、約2名のジャンプ転倒について実際に発生している。
K選手の7要素目 トリプルサルコウ 4.95x GOE-3.00 ジャッジ-3 -3 -3 -3 -3 -2 -3 -3 -3
パネルスコア1.95
N選手の9要素目 ダブルアクセル<=1A 0.88x GOE-0.50 ジャッジ -3 -3 -3 -2 -3 -3 -3 -3 -3
パネルスコア0.38
(ここからデスマス調で)
ちなみに、長洲選手(あ、言っちゃった)は転倒の上に回転不足まで取られています。
1Aは全員-3をつけてもGOEにおける減点は最大0.5です。
まあK選手ってキム選手なんですけどね……。
じゃあふたりともGOEは最大まで減点されてるんだから良いじゃないか、と言いたい人がいると思います。
けれど、さっき書いたように、転倒せずともジャッジは-2や-3を平気でつけるんです。
エッジエラーや手をついてしまった場合にも多々見られます。特にエッジエラーは技の出来栄えの
根幹に関わるので、大減点は仕方ないとして、着氷時に手をついたものと、転倒したものと、
はたして同じ減点(減点項目:転倒 とは別の)で良いと言えるのでしょうか。
まして、判断の難しい回転不足によるジャッジで-3をつけてしまう人も居る中、それより軽い減点をしてしまう今のシステムはやはり問題が有ると思います。
転倒は問答無用。ジャッジが採点する必要なしと見なし、その要素を採点させない、とでもすれば良いのです。
ついでに、その他の場合の減点についても変更の必要があるでしょう。
今のところパッとみて気付いたところはこの辺ですが、それにしてもまああれだけ失敗したボロボロ滑走でPCSがあんな点数になっちゃって、しかもあの順位とはねえ。もう誰も納得する人はいないでしょうね。きっとさすがに本人も納得していないでしょう。
だって、転倒・ノーカウント要素有り、なんて演技がフリー1位なんて初めて見ましたもの。
他がよっぽど酷い滑走であれば話は別ですが、あの状態でぱっと見でGOE最高点、PCSも最高点でしょう?
一体誰が納得するんです?