昨日の東京は、まさに台風一過の晴天でした。全国的にも台風がもたらした湿度と暑さのために、400人以上が熱中症とみられる症状で病院に搬送さ れ、死者まで出てしまいました。みなさんも外出の際にはくれぐれも気を付けてください。

これだけの暑さだと気になるのがやはり電力使用量。調べてみたところ、昨日の電力使用量は午後2時台の3874万kWが最大で、供給力の82%でした。

今年の夏は、震災後初めて原子力発電がない夏となっています。それでも震災直後に比べて供給量に余裕があるのは、各社の努力もさることながら、多くの日本人に節電意識が根付いてきたからでしょう(もちろん、熱中症を避けるためにはクーラーの使用を躊躇わないでください)。

先日、面白い新聞記事を見ました。
今月19日に発売される「リカちゃんハウス」の最新版は、太陽光発電や蓄電池を取り入れたスマートハウスになるそうです。

「たかが子供のおもちゃ」ではありません。スマホやタブレットをかざすと、本物のスマートハウスに設置されているモニターとそっくりの画面が表示され、 発電量などが確認できるそうです。

子供は時代を映す鏡ともいえます。
タカラトミーは、新商品を開発するときには、3歳から小学校低学年までの子供たちを集めて徹底的にモニター調査をするそうです。その結果、例えば、バブル期の88年には5LDKの億ションが登場し、04年にはヒルズ族の話題に乗って「ハートヒルズ」という商品が発売されました。

それが今年はスマートハウス。子供たちは確実に自然エネルギーの重要性を感じとっています。

現在安全審査が行われている川内原発は、16日にも事実上の合格証となる審査書案が原子力規制委員会から示される見込みとなっています。
火力発電所依存の電力供給は、燃料費やエネルギーセキュリティー、地球温暖化対策の点で難しい問題があることはわかります。

とは言うものの、「審査は厳しくしてほしいし、自然エネルギーをもっと増やしてできるところまで頑張ってもらいたい。
そして、元々約束した40年で原発は止めないとダメ。
何でこんなことが大人はできないの?守れないの?」

先日、小学生の子供たちと話した時に言われたことです。

答えに困りました。

皆さんだったら「原発は安いから(実際は安くありませんが)、とりあえず経済を強くしてもうけるために使っていく必要があるんだよ」とお子さんの目を見て言えますか?

言える人はタカラトミーに「原発ハウス」を提案してみては如何でしょうか(笑)