先週から今週にかけて、韓国料理専門店に3回(港区2、世田谷1)行く機会がありました。


実は、どの店も閑散としていた為(特に昨日は金曜日の稼ぎ時なのに約50席の内、埋まっていたのは6席)、店主に「最近はどうですか?」と聞いてみました。


「最悪です。こんなに売り上げが低いのは開店して10年で初めてです」
と言われました。


オリンピックは決まり、株価も上昇。月例経済報告でも景気は回復基調であると上方修正されています。
全般的に飲食店も悪くありません。


「なんでですかね」
理由を聞いてみると、やはり想定していた通りの答えが返ってきました。
「最近の日韓関係が影響していますね」


昨年内閣府が行った2000人規模の世論調査では、韓国に親しみを感じないと回答した人は6割。2年前より大幅に上昇し、過去最高の数字になっています。


あれだけ人気のあった「韓流」もすっかり影をひそめてしまいました。


これは時の政権のリーダーたちが、「対中国」「対韓国」というイメージを醸成し過ぎていて、日本全体が「右傾化」というわけではありませんが、何となく中・韓のものは自粛しようという気持ちになっている表れだと思います。


私は、愛国の精神を持つことは良い事だと思っています。
実際、ブログなどでもその必要性をずっと説いてきました。


しかし、意地になり、間違った方向へ行き過ぎてしまうと、事態を悪化させ、取り返しのつかない状況になってしまうことも考えられます。


政治が冷え切っていても、経済や文化で繋がっていれば、いつかはそれが解決の糸口になると私は経営者時代から発信してきました。政治家になった今は、更にそう強く感じています。


日本で一生懸命商売をしている他国の方々、二世・三世の方々は、日本のことが好きで頑張っている人たちが殆どです。


政治が冷え込んでいる今だからこそ何でもかんでも避けるのではなく、その国の料理を食べて、コミュニケーションを取って、考えてみる必要があるのではないでしょうか。