選挙終了直後から始まった政治のゴタゴタ。


企業に置き換えてみると、とても非常識な世界だということが分かります。


決算で昨年比、利益(議席数)を大幅に落とした会社の社長(COO)が責任を取って辞めると言っているのに、それよりも重い責任の会長(CEO)は辞める気がさらさら無い。そのCEOは、責任は名誉顧問にあると言って、辞めさせようとするが、結局は減給3か月程度で手を打ってしまう。
責任を取る理由が明確でなく、取るべく人は取らない。こんな会社があったら株主(国民)から見放されてしまうでしょう。


かと思えば、別の会社では「CEOに問題がある!」とCOOが突然外部(記者会見)で発表をしてしまう。


役員と一般社員を含めた総会では、一般社員が問題提議をするならまだしも、役員自らが率先して他の役員の誹謗を始める。
そして、別の役員が動議の提出までしてしまう。


この会議の前に「役員には役員会という、自分の意見を言う場所がある。だから、総会では議員たちからの声に耳を傾けて、解決策を考えることに徹するべきだ」と提言しましたが、一部の役員たちには聞き入れてもらえませんでした。


企業でも計画比業績が伸びなかったり、赤字になったりした場合は、役員会や株主総会が紛糾することがよくあります。業績が良い時はまとまるのですが。これは財界でも政界でも一緒です。


しかし、総会の時に、突然役員が他の役員の悪口を言うような事はしません。また、株主ではなく、役員が動議を出す事もあり得ません。そんな事をする役員がいたら、一般社員や株主はそれを見て「なんだあれ?役員会でやってくれよ」と思うでしょう。全ての役員が業績の一端を担っているわけですから、マイナスの時も責任があるわけです。自分たちの事は棚に上げて、人のせいにしている取締役ばかりの会社だったら、成長は望めないでしょう。


たった4年で1から36議席まで成長したみんなの党。まだまだ現CEOの元、全員が一丸となって邁進する時期なのです。それが「大変で無理!」「あの人とは無理!」と思う方は潔く出て行った方がお互いの為になるのではないでしょうか。


私も経営時代に経験しましたが、大体弱い人間は辞める時に「同調する人と共に」と何人かを引き連れて行こうとします。いつも思うのですが、「自分は去るが、お前らは残れ。そして、この組織を何とか良くしてくれ」という漢はいないのでしょうか。私は銀行を辞める時も、タリーズを去る時も、ついてこようとした人たちを制止したほうなので、「つるんで」という気持ちが分かりません。そんな人たちがこの国のリーダーだと思うと、少し情けなく感じます。