今日からストラスブール(フランス北東、アルザス地域の首府)に来ています。






Strasbourgという地名。「フランス?ドイツっぽい名前だな」と感じた方もいるかもしれません。1600年代後期まで、この地域はドイツに属していましたが、その後フランスと取ったり取られたりを繰り返してきた歴史があるのです。豊富に採取できる資源(石炭、鉄)。そして、ライン川沿いにあって、交通の要所とも言えるエリア。ここの領土の取り合いがドイツとフランスの仲を悪くしているとも言われてきました。






第二次世界大戦後、フランスの領土として確定しましたが、二度とヨーロッパの国同士でそのような過ちを繰り返さないためにも…と設立されたEU。欧州議会(EU Parliament)も、そのシンボリックな理由があって、この地に選ばれたのです。






ブリュッセルとシュトラスブルグ(ドイツ語読みだと、こうなります)の4日間で、EUの高官や関係者十数人とお会いしていますが、皆さんが口を揃えて言うのは:「密度の濃い経済的/政治的な繋がりによって、ヨーロッパから悲惨な戦争を無くすことが出来る。根本的には、その為のEUであり、EURO(単一通貨)である。欧州議会も、欧州委員会も、欧州理事会も、その理念を達成するために日々ワークしている…」、と


もの凄い信念が、EU政府一人一人から伝わってきます。






そのVISIONの共有化と方向性の一致が、いくつもの壁を乗り越え成長していく原動力となっているのでしょう。


そんな事を考えながら、夜中までみんなの党のアジェンダ案(一部、担当部分)を書いていました。






日本も経済再生や政官の改革を成し遂げるため、国内の気持ちを一つにする「理念を持つ」事と、アジアの仲間たちと「VISIONを共有」することが大切だと、あらためて感じることができました。