みんなの党は今国会に「首相(推薦型)公選制」(仮称)の法案を提出する予定です。



今までも首相公選制に関する私の考えを発信してきましたが、今後は更に国民的議論を高めていきたいと思っていますので、よろしくお願い致します!



さて、早速ですが、皆さんは自分が意思決定に参加していないことを積極的にとらえる事が出来ますか?



例えば、自分が所属するサークルを想像してみて下さい。先輩から可愛がられている一部のサークル仲間(少数)が、勝手に次の部長を決めてしまい、その部長がある日突然「今年からサークルの年会費を5千円値上げします。また、今後の合宿は他のサークルと一緒にすることに決めました」と宣言したらどう思うでしょうか?
多分、その方針に対して裏で悪口を言う人が多くなり、退会者が増加し、場合によってはサークル存続の危機に面してしまうでしょう。



しかし、その部長を決める手順に皆さんが参加していたら?



部長候補者が数人いて、「私が部長になったら、年会費を上げません。幹部会の無駄な会議費を無くし、今後は決算書も開示するようにします」「私は他のサークルとの合同合宿を推進します。その方が、様々な人と交流がもて、仲間の成長に繋がるからです」と、其々の主張をしっかり聞いた後に、投票をするような形を取っていたとしたら?



自分が投票した人が部長になれば、サポートしてサークルの発展に尽力するでしょうし、そうでない人が部長になっていたとしても、民主的に選ばれたのだからと一定期間は尊重する気持ちになるのではないでしょうか(勿論、意見は言い続けるべきですが)。



「そんなに幼稚なレベルの話ではない!」と思う人もいるでしょうが、現在 日本で起こっている問題は前述のような事に起因するところが多々あるのです。



それが支持率にも如実にあらわれています。
新しい総理大臣が選出された時はその中身を知らずに「まー、やってみたら?」的な発想で支持率が60%、70%と高くなります(中身を知らないのは、ブラックスボックス的な政権与党の決め方が悪いのですが)。



しかし、自分の意にそぐわない政策が1つ2つ出てくると「あの総理は自分が選んだわけじゃないから」という事でクレームも出しやすいし、批判もしやすい。つまり「見切りやすい」のです。



明確な批判側に回らなかったとしても「結局は自分たちに選ばせてもらえないから」という無力感・諦め感から、傍観者になってしまう。



そのような状態に陥ると、支持率は一気に30%、20%へと下がってしまうのです。



私は経営者として「経済」は心理だと社員に伝えてきましたが、「政治」が心理なのは間違いないこと。国民が傍観者から参加者に変わった瞬間に、この国の政治はドラスティックにレベルアップしていくと確信しています。