子供の頃に住んでいたアフリカ・セネガルはフランス語圏だったので、私は漫画タンタン(Les Aventures de Tintin)を良く読んでいました。


ドリームワークスによるアニメーション映画化と聞いて楽しみにしていたのですが、昨日やっと見に行く事が出来ました。


チケットを購入し、ワクワクしながらエントランスへ。
入場係りのお兄さんが「4番シアターです」と教えてくれたので、必需品のポップコーンとコーラを持って席に着きました。


座って10分ぐらいは上映予定作品のCMなどを見て、いよいよスタート!…と思ったら、まったく雰囲気の違うアニメーションが。


これも、新しいスタイルの宣伝かなと思って2、3分見ていましたが、何かおかしいと感じて、確認をしにいったん外へ。


ドアの横に小さく『フレンズ~もののけ島のナキ』と書いてありました…


ダッシュして、15分遅れで、タンタンを上映していた2番シアターへ。


移動中に、たまたま通りかかったスタッフ(さっきとは違う人)に「入場の際に間違ったシアター番号を言われました。気を付けないと、間違う人が出てしまいますよ」と声を掛けました。


映画が終わって、最初の15分を見逃したのを少し残念に思いながら(私は監督の意図が伝わってくる映画の出だしが好きなのです)出ていくと、さっきのスタッフとマネージャーが外で待っていました。


「うちの入場係が部屋番号を間違えたそうで、申し訳ございません。今日の映画代金をリファンドさせて下さい」

遠慮しようとすると

「今日はわざわざ当館で映画を見ることを選んで頂いたのに、不快な思いをさせてしまいました。ぜひ、払い戻しさせて下さい」

私は「凄いホスピタリティー(サービス、おもてなし)だ!」と感動し、思わず払い戻しを受けてしまいました。


どうしても日本人ですから「お金を返してもらうのはちょっと・・・」と遠慮しがちですが、そこまで言われると、むしろ気持ちよくリファンドに応じてしまいます。


その一言で、私はその映画館のファンになってしまい、「また来ます!」と強く思ってしまいました。


心のこもった一言の大切さを認識した出来事でした。