今までブログやツイッターで何回も取り上げ、委員会など国会の場でも追及を続けてきましたが、野田総理はタイムテーブルだけに拘ったインマチュアな原発事故収束宣言を出してしまいました。


そもそも、「冷温停止」の定義すらあやふやなのに(枝野大臣も私の質問に対して、それを認めています。10月28日ブログご参照ください。参議院TVもご覧いただけます。 http://ameblo.jp/koutamatsuda/day-20111028.html )、その言葉を何度も使用して無理やり安心感を醸し出そうとしている態度に私は憤りを感じます。


事故直後、渡辺代表が党首会談で菅総理に、私が経済産業委員会で海江田大臣に、「メルトダウンしている可能性が高いのでは?」と質問をしましたが、していないと否定し、それを認めないまま「福島第一原発収束工程表」を出してきた時から、このプロセスに対する信頼は完全に失われています。


拙速に宣言を出した背景は海外に対するアピールだとも言われていますが、ニューヨークタイムズ、CNN、BBC の報道などを見ても、懐疑的な見方が主流で、逆効果にしかなっていないのが一目瞭然です。


私が銀行員だったころにも、このようなダメ社員が多くいたのを思い出しました。自分が提出した工程表(目標シート)の進捗の遅れを認めたくないがために、上司に嘘をついてでも順調に進んでいるかのごとく装う。そのような社員は、最後は目標を達成できないどころか、さらに大きな問題を発生させてしまう事が往々にしてありました。


私は大きな目標や目的を達成するためには、勇気をもってマイルストーンを変更させたり、遅らせたりすることは、むしろ当たり前だと思っています。


いま、最も重要なゴールは、国民の信用を取り戻し、被害にあった人々を早急に救済することではないでしょうか。不信感を増幅させるような
宣言を記者会見を開いて発表するより、他にやるべき事は沢山あるはずです。