年収世界一は2500億円稼ぐ=ジェームズ・シモンズ | C株で稼ぐ

年収世界一は2500億円稼ぐ=ジェームズ・シモンズ

2008稼ぎ頭は年収=2500億円!!!

上位25人=1兆1600億円、@464億円/人!!!

 *

コーヒータイム;

サーチナ:2009年4月21日;

世界一は年収2500億円!ヘッジファンドマネージャーランキング2008

2年ぶりにシモンズ氏首位返り咲き
2008年、最も稼いだヘッジファンドマネージャーのランキングがこのたび業界誌アルファ・マガジンから発表され、25億ドル(2500億円)を稼いだジェームズ・シモンズ氏が2年ぶりに1位に返り咲いた。2位は昨年の1位、ジョン・ポールソン氏。3位はジョン・アーノルド氏が初登場、4位はジョージ・ソロス氏と上位陣はほぼおなじみの顔が目立った(表を参照)。
 *
未曾有の不況が襲った08年。それにもかかわらず、世界で最も成功しているヘッジファンドのファンドマネージャー達は、08年も上位25人で総額116億ドル(約1兆1600億円)を稼ぎ出している。これは、ここ10年間で3番目に多い額だという。また、ベスト10の中には、常連だったフィリップ・ファルコン氏、ケネス・グリフィン氏はランク外に去り、新たな顔ぶれが増えた。
アルファマガジンのヘッジファンドマネージャーの平均報酬に関する調査は年1回実施。世界30カ国以上のヘッジファンド運用会社約550社に在籍するヘッジファンドマネージャー800名以上から得た回答に基づいている。各回答者は、07年と08年の給与、現金及び現金以外の賞与、そして総報酬などについて回答している。 
 *
■「最も賢い億万長者」
ルネサンス・テクノロジーズを率いる1位のジェームズ・シモンズ氏の08年の報酬は2500億円だった。すでに71歳になるが、現役として活躍。過去にも06年に1位となっており、昨年も3位とランキング上位の常連でもある。1982年に創業されたルネサンス社は、これまでの創業以来の年平均リターンは38%とも言われる。
シモンズ氏本人は積極的にメディアに登場することを嫌う人物。あまり素顔を知られてはいない。しかし、このヘッジファンド業界においては、異彩を放つユニークな人物でも知られており、英紙フィナンシャル・タイムズには「最も賢い億万長者」と名付けられるなど、評価は高い。
米マサチューセッツの靴工場の所有者の子供として生まれ、マサチューセッツ工科大で数学を、その後カリフォルニア大バークレイ校で文学を学んだ。82年のファンド設立までハーバード大、マサチューセッツ工科大の両校で数学教授にも就いた経歴の持ち主だ。驚異的なリターンの裏側には、その数学的な素地が活かされているようだ。
 *

では、どのようにして、驚異的なリターンを上げているのだろうか。
■金融業界出身者は雇わない
04年の6億7000万ドル、05年の15億ドル、06年が17億ドル、07年が28億ドル。そして昨年08年が25億ドル。これは、最近のシモンズ氏の報酬だ。そして、現在の資産総額は80億ドル(8000億円)に上るとも言われている。
シモンズ氏はこれまでに、投資戦略や投資手法について言及したことはほとんどない。ただ、アルファ誌によれば、「およそ可能な限りの市場で次々と素早く売買を行なう」戦略が基本だとのこと。また「100人以上の博士号保持者が知恵を結集して作ったコンピュータープログラムを利用している」とだけ語ったという。
 *
その言葉どおり、約300人からなる組織は、数学、物理学、宇宙物理学、統計学などの分野で博士号を持つ人材を100人以上も擁している。しかし、意外なことに金融業界のバックグラウンドを持つ経験者は雇わないのだという。これで約3兆円の資金を運用しているというから、また驚きだ。
ちなみにランキング17位にも、ルネサンス社のヘンリー・ローファー氏(125億円)が入っている。ローファー氏はシモンズ氏の右腕でもあり、プリンストン大学で数学の博士号を取得し、同社でプログラム開発に中心的な役割を担ったという。ルネサンス社は20位以内に2人を送り込んでおり、もはやヘッジファンド業界での地位は揺るぎないものになっている。
 *

■エネルギー取引の神童がソロス氏を倒した
2位だったジョン・ポールソン氏(53)は「金融恐慌から10億ドルを作った男として覚えられるでしょう」とアルファマガジンが評している。サブプライムローン関連証券の下落に目を付けて、ショートに賭けたり、英銀行株も空売りすることで巨額の利を得た。個人資産は60億ドルに達している。4位ジョージ・ソロス氏(78)も、08年当初は大きな損失を出しているとも言われたが、持ち直した。
 *

そして注目すべきは、名だたる老雄たちに混じって大健闘した、3位のジョン・アーノルド氏(34)だった。テキサスを拠点にケンタウルスエナジーを運営し、主に天然ガスなどのエネルギー関連を専門に動かしている。
そのバックグラウンドは、エンロンにある。原油先物のトレーダーとしてすぐに頭角を現し、神童とも呼ばれた。02年に同社の経営破たん後に、自身のポケットマネー8億円で今の会社を設立した。早くも3強の一角を崩す成績を残し、今後の活躍が大いに期待されている。現在の自身の総資産は27億ドルで、数年後にはシモンズ氏を超えているかもしれない。
 *
また、他の若手では、9位タイのウィントン・キャピタル・マネージメントを運営する47歳のデヴィッド・ハーディング氏、同じく9位、アラン・ハワード氏(45)も注目されている。
 *
その他の主だったマネージャーの経歴を挙げておく。6位、ブルース・コブナー氏(64)は元タクシー運転手、7位のデヴィッド・ショー氏(57)は従業員1700人を擁する世界最大規模のファンド会社を率いている。8位スタンリー・ドラッケンミラー氏は、ソロス氏の愛弟子となりクォンタムファンドの運用を任されたほどで、独立以来の成績も平均して年率30%以上のリターンを上げてきた。
もちろん、ここで取り上げたマネージャーはごく一部で、世界には様々な手法を駆使して、毎年大きなリターンを上げる個性的なファンドマネージャーたちが多数いるのは言うまでもない。

 *

1:シモンズ=2500億円

2:ポールソン=2000億円

3:アーノルド=1500億円

4:ソロス=1100億円

5:ダリオ=780億円

6:コブナー=640億円

7:ショー=275億円

8:ドラッケンミラー=260億円

9:ハーディング=250億円

10:ハワード=250億円

11:テイラー=250億円