今年も1.17が近づいてきます。

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常々、防災とは

日常を整えることだと思っています。

普段できていないことが、

いざというときにできるとは思えないから。

そしてその、あってほしくない”非日常”は、

なんてことのない”日常”の続きに突然やってくる。

「まさか」は「いつか」なのです。

そのときに、

誰も取り残さない社会にするために何ができるのか。

それは一人一人が考えないといけないと思います。

行政任せではなく、

消防や警察や自衛隊まかせではなく、

地域の消防団まかせでも、

自治会まかせでもなく、

防災士まかせでもなく、

一人一人が考えないといけないと思います。

私には聞こえない息子がいるので、

聴覚に障がいのある方達が取り残されないように、

どうしたらいいのかを考え続けています。

助かることはもちろん大事ですが、

助かったあと、

場合によっては多くのものを失った中で、

生き抜いていくことは、

現実としてとても重いものだと思っています。

そんな中で、物理的に情報が得られず、

心理的にも孤立感を抱えて、

不安な中、過ごさなくてはならない状況は、

それが誰であっても、絶対に避けたい。

私は息子が聞こえないから、

聞こえない人たちのことを考えて発信しています。

身のまわりのいる、

耳が聞こえにくい方達の存在に気づいてほしい。

そして聞こえにくい人たちも、

要支援者という立場に甘んずることなく、

情報さえ入れば支援者にまわって動けるということを

しっかりと表明してほしい。

息子には、

してもらうことばかりあてにするのではなく、

自分ができることも意識して行動するように

伝えながら育ててきました。

わたしの知り合いのろうの方達には、たくさん、

そんなふうに活動している方達がおられます。

尊敬しています。

そんな彼らが、

情報が入らなかったことによって

万一にも命を落としたり、

不利益をこうむったり、

心細い思いをしたり、

寂しい思いをすることは、

私には耐えられません。

だから、少しでも、

一人でも多くの人に、

興味をもってほしいと思っています。

聞こえない人たちが

みんな手話ができるわけではありません。

手話がなくても筆談や、アプリをつかって

音声を文字に変換することだってできます。

要は、関心をもつこと

知ろうとすること

理解しようとすること

想像すること

思いやること

行動すること

どんな関係性にあっても、

この要素が必要なのではないでしょうか。

 

写真は、消防車のけたたましいサイレンが

近所で鳴り響く中、

すやすや眠る難聴の長男を起こそうとする

聞こえている次男です。

人にはうまれつき、

他者を想う気持ちがあるように思います。

私は息子が聞こえないから、

聞こえない人たちのことを考えて発信しています。

視覚に障がいのある方、

車椅子の方、

パニック障がいをお持ちの方、

在日外国人の方、

妊産婦さんや、

高齢の方たち

世の中には思いやりや優しさを必要とされる方は

たくさんいます。

そんな方に出会ったときに、

何に配慮してどうすればいいのか、

関心をもって知っていきたいと思っていますし、

私は私のできる限りにおいて、

聴覚障がいについての発信を、

続けていきたいと思っています。

【過去の発信】

2021.1.12 情報さえ入れば、聴覚障がい者は支援者になりえる

https://www.facebook.com/keiko.oniwa/posts/3798774673508324

2020.1.16 ゴールはこれが当たり前になってシェアがなくなること

https://www.facebook.com/keiko.oniwa/posts/2857430204309447

2019.1.17 5,500人を超えるかたにシェアいただきました

https://www.facebook.com/keiko.oniwa/posts/2201608093224998

2018.1.16「聴覚障がい者が災害時に困ること」NPO法人MAMIE作成

https://www.facebook.com/keiko.oniwa/posts/1731131160272696

2017.1.17 知っているだけで、優しい行動が増える

https://www.facebook.com/keiko.oniwa/posts/1366681850050964

そして今年は、

手話をひろめるきっかけづくりをしたいと思っています。

そのアウトプットのためにインプット。

毎日手話の勉強を続けています。

阪神淡路大震災から28年。

何年たっても忘れられない日。

必ず5時46分に黙祷しますが、5時46分よりも

そのあとに亡くなった方の方も多いことを思うと、

1日中、胸がおしつぶされるような気持ちです。

あの時の心細さも思い出します。

当たり前に思ってしまう毎日を、

もっと大事にしようと心に刻みます。⁡

聴覚障がい児の母・防災士  尾庭恵子 

https://lit.link/haijikeiko