311。

あの日、生きている人も一回死んだ。

ご家族や身近なご友人達を亡くされた方の言葉だそうだ。

どんな想いで、11年前のこの時間を、

過ごしておられたんだろう。

そして11年後の、今のこの時を、

どんな気持ちで過ごしておられるんだろう・・・。

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今日、お味噌作りに参加してくださったお一人が、

帰り際に話をしてくれた。

東北出身で、仙台にたくさんお友達もいて、

あの日、亡くなった友達もいて、

つらい想いをしている友達もたくさんいて、

この日はいつも朝から本当につらいんだと。

でも今日、お味噌つくりながらたくさん笑って、

あー、わたし、これから幸せに生きていくよ、

って思えたって、

そんなことを帰りの立ち話で

目をうるうるさせながら急にするから、

私は返す言葉が出てこなかった。

今日参加の別の方は、311のあと、

福島の子どもたちを夏休みに2週間受け入れるボランティアを、

ずっと続けている人で、

あの時小さかった子ども達が、

この春、高校に受かったとか、大学に受かったとか、

たくさん報告が来る、って相好を崩されていたり。

その311に、お味噌づくりをリアルにすることができて、

感慨深いね、と言いながらも、

 

出来上がったお味噌を、

「初孫が生まれたおじいちゃん」と題して、

あやす人がいたりして、おなかがよじれるほど笑ったり。

 

その中であるお能の方からこんな言葉を聞いたよ、と

教えていただきました。

「これからの日本に必要なことは、

楽しい思い出と、正しい日本語と、発酵食品」

・・・すごいな。

 

協会のお味噌作りは、311をきっかけに始まった。

日本の本当の食卓力推進を目的に、

身近な人からの幸せを!を理念に掲げ、

永続のための継続を使命としている活動。

311と深くつながった時間でした。

 

さっきね、神戸、ちょっと揺れたよ。

『まさか』は『いつか』。

当たり前に思える日常の延長に、

いつか非日常がくるかもしれない。

毎日たくさん笑って、今日1日ありがとう、と

悔いのない生き方をしたいと思います。

311に想いを寄せて。

 

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