「宮崎牛」日本一連覇に県民栄誉賞 | 河野しゅんじのブログ

「宮崎牛」日本一連覇に県民栄誉賞

宮崎牛の日本一連覇という偉業をたたえ、「第10回全国和牛能力共進会宮崎県推進協議会」に
県民栄誉賞を贈呈することとしました。

 


県民栄誉賞は、「広く県民に敬愛され、県民に希望と活力を与えることにおいて顕著な功績が
あったもの」に対し贈られることとなっています。これまで、シドニー五輪で金メダルを獲得された
井上康生さんに始まり、故アイザック・スターンさん、田中幸雄さん、松田丈志さん、青木宣親さん、
内田順一さん(第35代木村庄之助)と、6名の方に贈呈されました。(松田さんは2回受賞)

これまで対象となったのは、スポーツや芸術文化で功績があった個人。
<団体>が受賞するのは初めて、また、<産業分野>でも初めてとなります。

どのような形で表彰すべきか、県庁内部でも様々な議論がありましたが、今回の快挙は、
口蹄疫からの再生・復興を象徴する出来事。2年前のあの苦悩と絶望の中から立ち上がり、
並々ならぬ努力の末に歓喜の栄冠を勝ち取った姿は、畜産農家のみならず、県民全体に
大きな希望と感動をもたらし、ふるさと宮崎に対する誇りや自信を醸成しました。このような
経緯や県民全体に与えた感動、社会に及ぼす影響等を考慮し、過去の受賞者に匹敵する
顕著な功績があったものと判断して決定しました。

贈呈を決定したとして、次に受賞の対象となる団体をどうするかが問題となります。
日本一連覇という偉業は、特定の個人の業績というよりも、
挙県一致の体制の成果であり、
その体制について、
私の頭の中では、富士山のような形をイメージしています。

すなわち、その富士の頂を構成するのは、まずは28頭の代表牛を出品された農家であり、
また、それを直接支えた地域の方々、JAや和牛登録協会など畜産関係者や自治体等であり、
その頂は、県内の共進会に出品した他の畜産農家や畜産・農業団体、関係者に支えられ、
さらに、口蹄疫からの再生・復興に様々な形で協力いただいた県民の皆さんや、
力強くサポートいただいた地元報道機関などにも支えられ、さらに全国から支援を寄せて
いただいた皆さんが遠く裾野まで広がっている・・・・・そんなシルエットをイメージしています。

そのような体制が全体として栄冠に結びついたものと考えているのですが、表彰するとなると、
一定の割り切りが必要となります。そこで、今回の全国和牛能力共進会に向け、挙県一致の
体制で臨むために設けられた組織、
「第10回全国和牛能力共進会宮崎県推進協議会」に
贈呈することしました。以下に掲げるのが、その名簿です。

   


正直なところ、知事から県民栄誉賞を贈呈しようとしている団体の「名誉会長」が、他ならぬ
知事となっているのが悩ましいところです。ただ、これは、様々な団体が一致団結して取り組む
体制のシンボルのようなもの。実質的には、公益社団法人全国和牛登録協会宮崎県支部長
である平木場会長のもと、畜産・農業関係団体が結集し、連覇に向けた努力が積み重ねられて
きました。出品者である農家も、それぞれの団体の構成員として含まれていることになります。

富士山のイメージで説明したような挙県一致体制を念頭に置きつつ、このような頭の整理で、
「第10回全国和牛能力共進会宮崎県推進協議会」を対象とさせていただきました。
23日、「日本一『宮崎牛』県民感謝祭」において、私から平木場会長に対し贈呈させて
いただくこととしています。出品された農家をはじめ、関係の皆さんが、そのような受賞である
ということを受け止め、共にこの偉業をたたえ合っていただければ幸いです。


「日本一『宮崎牛』県民感謝祭」の概要は、以下のとおりです。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00054.html

15時からの感謝パレードには、口蹄疫をテーマとしたNHKのBSプレミアムドラマ「命のあしあと」で
主役の和牛繁殖農家を演じる陣内孝則さんと高岡早紀さんや、口蹄疫からの復興を支援するため
宮崎で開催された東京ガールズコレクションに出演された安田美沙子さんと神戸蘭子さんも、
駆けつけてくださることになっています。

今回の県民感謝祭は、県を挙げて、出品された農家の栄誉をたたえ、また、支援いただいた
多くの県民や全国の皆様への感謝を伝え、ひいては、畜産の振興や経済の活性化に結びつける
ため開催するものです。多くの県民の皆さんの参加で盛り上げていきたいと思います。