ラボ・パーティでラボっ子(ラボのこどもたち)と
活動し始めてから、16年目を迎えます。

今、思えば、あっという間ビックリマークという気もしますが、
波乱万丈、いろいろありながらあせる
こどもひとりひとりの成長を見つめ続けてきました。

こどもたちは、5年、10年、それ以上
ラボを継続し、在籍する子が多いので、
その子の成長をわが子のように見ています。
すごく成長したね!!
すごく変わったね!!

と、思うことはたくさんあります。

でも、多くの人に伝えきれないもどかしさもあり、
それは、英語習得の根本的な考え方が
一般的には英語は教えるものという考え方が常識になっていたり、
あるいは、こどもに英語に親しんでほしいけれども
何をどうしたらいいのかわからないなど
戸惑いもあったりするのではないでしょうか。

そこで、私なりに伝えたいことをシリーズで記事にしたいと思います。
もし、よろしければ、お付き合いください。


その1<日本語の習得と同じ道筋をたどって身につける英語>

 私たちが日本語を話せるのは、
赤ちゃんのときから話しかけられ、
家族や友だちと遊びながら、
ことばを交わしてきたからです。
身体を動かし、心を動かし、
そのような体験から自然にことばを
身につけてきました。
決して、お母さんがことばや文法を
教えたから身についたわけでは
ありませんよね。

お子さんが日本語を話すようになったときの
感動を思い出してください。
「まんま」「ママ」「パパ」など
ことばを言い始めたとき、
ことばのリズムを捕らえながら、
自分の要求をことばやからだで
表現したことと思います。
最初は、はっきりしたことばではなくても
お父さんやお母さんと気持ちを交わそうと
喜んだり、怒ったりしながら、
その状況を理解しようとし、
徐々にはっきりとしたことばに
なっていったと思います。
日本語で自分の意思を伝えるようになったと思います。

つまり、ことばは自分の気持ちや体験があって、
自分のことばにしていくのです。
そこに立ち返れば、英語も同じなのです。
気持ちを交わすことがとても大切なのです。

つづく