運輸安全委員会

航空事故
報告書番号
公表日
航空機種類
飛行機
区分 小型機
型式 エクストラ式EA300/200型
登録記号 JA22DB
発生日 2011/07/26
発生場所 静岡県静岡市清水区三保の東約8キロメートルの海上
運航者 個人

<事故の概要>
 当該機は、7月26日8時57分静岡県静岡市清水区富士川滑空場を離陸したが、同滑空場到着予定時刻の9時57分を経過しても到着せず、捜索の結果、上記場所付近において同機の機体の一部が発見された。
<事故原因>
 調査中

 静岡地方気象台。7月26日(火)

午前9時半頃、静岡市清水区は、地上付近から上空11キロまで積乱雲が観測

同9~10時の1時間に6・5ミリの雨量を記録。

この時間帯には、県内全域に雷注意報が発令されていた。



〇_エクストラ式EA300/200型

97年ドイツ製の2人乗り機。
08年に小宮さんが購入、静岡県航空協会の5人と共同所有。

2011年7月
25日 整備を終了
26日 20~30分のテスト飛行をして戻る予定だった
28日 国土交通省の点検を受ける予定



飛行計画

定期点検を終えたエクストラ200型機のテスト飛行のため、静岡市清水区の三保付近まで飛んだ後、同滑空場に戻る予定

26日午前8時57分 富士川滑空場(静岡市清水区)をJA22DBが離陸

            5~10分間、激しい雨が降った

午前9時57分 帰還予定

午前10時17分過ぎ 無線と携帯電話の連絡が取れなかったため、知人男性が国土交通省に通報

海上保安庁や航空自衛隊などが捜索

午後2時40分頃、静岡市沖約8キロの海上で空自ヘリが、小型機とみられる機体の残骸が海上に浮いているのを発見、残骸は同機の右主翼の一部と確認された。付近からは人の体の一部も見つかった。

同3時頃 同機の左翼と見られる破片を海上保安庁の巡視船が回収。ともに同機のものであることが確認された。




小宮剛さん(55)

横浜市金沢区東朝比奈1、飛行機愛好家団体「エクストラエアゲート」代表

ハンドル名 ルパン(Lu​pin​)
1955年8月生まれ、防衛大学校卒業 
ファイターパイロット&操縦教官、
302飛行隊(F4-EJ:ファントム)、
303飛行隊(F-15J イーグル)、
第12飛行教育団に在籍、タックネーム”ルパン” 

23年度からAIR SH​OW TEA​M”AIRE​X”で展示飛行活動を開始

約30年間の飛行経験を誇る総飛行時間は3850時間に上る

民間航空会社でもパイロットとして勤務。

2010年6月、退社後はアクロバット飛行チームの代表や航空教室の教官を務め、

小宮さんは曲技飛行を行う航空ショーへの参加を目指して準備していた