ブログネタ:2007年のベスト本
- 藤森 照信, 増田 彰久
- 藤森照信建築
文庫や新書だと、どうしても被っちゃいそうなので、できるだけ誰も取り上げなさそうな本を紹介します。
ブログネタ:2007年のベスト本
最初に写真集を見たときは、蒼井優かわいいなーくらいにしか思ってなかった。もう1回見ようと、ページをめくっていると、ちょっとした違和感を覚えた。僕は、お札の肖像画みたいな写真が多いなと感じた。その違和感を確かめるために、みたびページをめくってみて、やっと違和感の元がわかった。たいていのアイドルの写真集は、笑顔のショットが多い(蒼井優の写真集しか持ってないので、想像ですが。でも、それなりにあっているはず)。それに対して、この蒼井優の写真集は笑顔のショットが2~3枚くらいしかありません(写真日記のところは除く)。ほとんどは、日常の何気ない、うとうとしていたり、ポカンと口を半開きにしていたりといったショットです。ボーっとしていてもかわいい人って得だなー。そんな風に感じます。僕なんかがボーっとしていたら、ただの無愛想でしかないですからね。
ここからは僕の想像です。写真日記のところには、笑顔のショットが本編以上にあります。ということは、高橋ヨーコさんが意図的に笑顔のショットを少なくしたはず。僕は、このことが蒼井優の独特の存在感と関係あるんじゃないかと勝手に想像します。蒼井優は女優であって、アイドルではない。そんな意図を感じさせるような写真集です。僕としてはもっと笑顔のショットが見たかったけど、素の蒼井優の表情を見ることができてよかった。作り笑顔で武装されたアイドルの写真集よりも、寒さで身を震わせる蒼井優のほうが好きだな、僕は。
んで、ここからは更なる僕の妄想です。お札の肖像画みたいな写真が多いと先に書いたんですが、蒼井優を二千円札の肖像画に起用するのはどうだろう。今の国民全員でのババ抜きみたいな状況が少しは改善されると思うのだけど。いや、完璧に無理だとわかっているけど、そんな妄想を発揮してしまうくらい肖像画っぽい写真が多いです。でも、蒼井優だけあって、樋口一葉とは全然違います。肖像画っぽくても、蒼井優はかわいいです。
工場見学ができちゃう本です。しかも仕組みについても図解で詳しく教えてくれます。個人的に今は工場ブームだと思っている(熱血!平成教育学院や第二アサ(秘)ジャーナルで工場見学がやっている)ので、一気にいろいろ知ることができる本書はとても素晴らしい。
タイトルで笑ってしまったけど、内容は至極まっとうです。web2.0に踊らされてる人には、いい治療薬となるんではないでしょうか。
ネットがテレビを呑み込むことは決まっている。そういうメッセージが感じられるタイトルです。しかしながら、そのような記述は本文中には見受けられません。タイトルと中身が乖離しています。内容を反映させたタイトルなら、「テレビとネットの未来について」ぐらいがちょうどいいでしょう。元が雑誌の連載のため、全体としては構造化しきれていない印象を受けますが、幅広いテーマを扱っているのが僕にはよかったです。
ネットとテレビを取り扱っている本なのですが、やはりというか僕の興味はネット方面に集中しました。これは僕がテレビをあまり見ないということも関係していると思うし、テレビは既得権益の争いばかりで、未来を考えてもおもしろくないということが影響しているのでしょう。ただ、ウェブにしても明るい未来が待っているかといえば、そうとも言い切れない。今のウェブのあり方について本文から引用します。
文章を書いたり動画をアップしている人びとよりも、コンテンツを流通させる場を作った人たちが金銭的により大きな見返りを得られるというのが、いまのウェブのありようだ。(注:太字は引用者による)
いくら素晴らしい動画を作っても、動画製作者には特に見返りはないのです。この問題はかなり大きいと感じます。テレビがネットで動画を流しても、コンテンツを流通させる場を作っている人が儲かる。これが改善されないと、ネット上の情報で質のいいものを定期的に提供していこう、と考える意欲ある人が減ってしまわないかが心配です。