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暮らしの工芸館日記

会場には、佐賀錦以外の九州・沖縄の人間国宝の方々の作品が展示されています。

今回は、チラシに掲載されている、十四代酒井田柿右衛門 作 「濁手撫子文大皿」を御紹介いたします。


暮らしの工芸館日記
(写真は佐賀県立九州陶磁文化館 よりお借りいたしました)


「濁手撫子文大皿」

十四代酒井田柿右衛門 作


製作年/平成10年(1998)

所蔵/佐賀県立九州陶磁文化館


【プロフィール】

陶芸「色絵磁器」 2001年認定

十四代酒井田柿右衛門

(1934年~)


多摩美術大学卒業後、祖父・十二代、父・十三代柿右衛門に師事し、

色絵の技術を学ぶ。

1982年十四代を襲名。

祖父、父が復興した、濁手と呼ばれる乳白色の素地の製法や絵の具の調合法などを伝承。

野山の草花をモチーフに作品を制作。



色絵とは、陶磁器の装飾技法の一つで、五彩,赤絵,錦手,染錦手,十錦手などの総称です。
基本的には白磁、白釉陶などの白い素地に、特殊な絵具で文様を絵付し、上絵窯と呼ばれる錦窯で低火度(700度~800度)で焼き付けます。
今では世界中で使われる技法ですが、始まりは中国の12世紀末だといわれています。
14世紀にはペルシアのミナイ手が始まり、日本では17世紀には有田焼と京焼が、18世紀以降はヨーロッパにも広まりました。


作品名にある「濁手(ニゴシデ)」とは、乳白色の素地をいいます。
佐賀地方の方言で「米の研ぎ汁」のことを「にごし」というそうで、そこからきているのだそうです。
柿右衛門独特の色合いで、一般的な白磁は青っぽいのですが、濁手は、温かみのある柔らかな色合いをしているのが特徴です。

乳白色の白の余白の使い方や、ポイントとなる撫子の「」が印象的です。

モチーフが素朴な野の花というところも、魅力的に感じる人が多いのではないでしょうか。

まるで野山で風に揺れる撫子を見るかのようです。


ぜひ間近でご覧くださいませ。(*^▽^*)



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!作品募集!

搬入日2012年8月4日・5日

くらしの工芸展

http://kumamoto-kougeikan.jp/cn11/pg685.html
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