10年に一度は読み返したいタイムスリップものです。10年もたつとどれがどんな話だったのかごっちゃになっていたり、忘れてしまっていたりで、再読する価値はあります。

どれも「扉は常に異界へ通じる」話です。

1冊目はロバートAハインラインの「夏への扉」です。主人公のダニエルがコールドスリープで1970年から2000年まで飛びます。そこでタイムマシンで過去に戻ったりします。裏切られた恋人やパートナーに仕返しし、最後はハッピーエンドです。

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。

 

 

2冊目はR.C.ウィルソンの「時に架ける橋」です。

森の近くの1軒家からタイムトンネルが50年前のニューヨークに繋がっているんです。1979年の話なので1929年に行けるんですね。50年前に恋人ができたり、タイムトラベラーがいたり、未来からの襲撃者がいたり、結構複雑。

一度は捨てた故郷の町に戻ってきた青年は、人里離れた一軒家で一人暮しを始めた。それは実に不思議な家だった。長年放置されていたのに内装はぴかぴかで、夜間に洗い物が片づいている。夢の中には奇妙な虫たちが現れ…この“幽霊屋敷”の謎を解こうとするうち、彼は地下に隠された秘密のトンネルを発見する。そこを抜けて出た先は…なんと現在ではないニューヨークだった!心に染み入る時間旅行SF。

 

3冊目はピート・ハウトマンの「時の扉をあけて」です。

これも不思議な家から50年前に通ずるトンネルがあるんです。子供のジョンが主人公で50年前の少女とお互い好きになるんですが、兵隊にいったり、記憶喪失になったり、結構悲しい話なんですが、何とかハッピーエンドです。

ここはどこだ? 冬はどこに行った? ある冬の夜、扉を開けた少年が見たものは、心地よい夏の夜の風景だった。隠されていた扉は、五十年前の世界への入口だったのだ。たったひとつの願いを胸に、過去へと旅立った少年が得たものは、哀しみに満ちた運命と、ささやかな青春のひととき。感動のタイムトラベル・ファンタジー。

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タイムトラヴェルものは大好きなので「時の旅人クレア」は以前に読んだことがあります。

それがTVドラマになっていたんですね。まだ第1巻しか観てないんですが、面白そうです。続きが楽しみ・・・。

看護師のクレア(カトリーナ・バルフ)は夫とスコットランドのハイランド地方で休暇を過ごしていたが、途中に訪れたストーンサークルで、一人200年前にタイムスリップしてしまう! 
辿り着いた先は、スコットランドとイングランドの緊張が高まる1743年。密偵の疑いをかけられたクレアは、医療の知識を駆使して信頼を得ながら未来に戻る方法を模索していたが、
困難な時代を生き抜くためにスコットランドの戦士ジェイミー(サム・ヒューアン)と結婚することに。現代と過去の愛と運命に翻弄されながら、 激動の時代を懸命に生き抜くクレアの物語。

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お気に入りの・・・音楽の映画

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ある日、街で見かけたラフィナの大人びた美しさにひと目惚れしてしまったコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走るんです。勿論この時点ではバンドなんか組んでません。すぐさまメンバーを集めてバンドを組みます。

「フィルコリンズを好きな男に惚れる女はいない。」という兄貴が良いですね。僕もあまり好きではないので・・・。ダサい高校生たちも良いですね。

音楽も80年代っぽい音楽で聴きやすいです。

『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督、
デュラン・デュラン、ザ・キュアー、ザ・クラッシュ、ザ・ジャムなど、80年代を席巻した数々の大ヒット曲がノンストップで流れる、音楽映画の新たなる傑作が誕生! 

 

『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督による青春ドラマ。1985年、ダブリン。冴えない日々を送る14歳のコナーは、音楽好きの兄とロンドンのMVを観ている時だけが幸せだった。そんなある日、彼は街で見掛けた少女・ラフィナにひと目惚れし…

 

 

 

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5月3日は恒例のBBQですよ。遠くの人たちにはこのためにだけ来てくださいと言うのは恐縮なので声を掛けませんが、気が向いたら参加してください。LONG DRIVE になりますけど・・・。

 

本題は「ロイヤルナイト」という映画です。1945年5月8日、第2次世界大戦が終わる夜、エリザベス女王と妹のマーガレット王女がお忍びでお祝いムードの町中へ繰り出すんです。ローマの休日の8年前、実際にあった話のようです。主役のサラ・ガドンという人が可愛いですね。世界で最も美しい顔100人に選ばれたんですね。

6年間続いた戦争が正式に終わる国を挙げてのお祝いの夜。エリザベス王女と妹のマーガレットは生まれて初めてお忍びでバッキンガム宮殿をあとにする。
付き添いが目を離した隙に、シャンパンに勢いづいてバスに飛びのったマーガレットを追いかけて街にでたエリザベス。そして人生を変える一夜が幕を開ける―。

 

お気に入りの・・・名画

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自分の娘が突然、この人と結婚するの、と黒人の男を連れてきたら親はどう思い、どういう態度で彼らを迎えるでしょうね。娘の親であるキャサリン・ヘップバーンとスペンサー・トレイシーの名演技が見ものです。演技だなんて思えないほどに引き込まれます。シドニー・ポワチュエの両親にしたって、びっくり仰天です。黒人が白人の女性と結婚するなんて・・・。

登場人物も少なく、場所も一度アイスクリームを食べに外に出る場面もありますが、ほとんどがゴールデンゲートブリッジを眺める自宅が撮影現場なんです。でもこれは間違いなく名画です。

ただ一か所、肉の配達に来た青年と、メイドの娘でしょうか・・・玄関前で変な踊りを踊るんです。これって一体なに?この映画にまったく不釣り合いな場面だと思うんですが・・・。

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【ストーリー】サンフランシスコで新聞社を経営するマッドは、リベラリストを自負している。
そのマッドと妻クリスチーナのもとに愛娘ジョーイが突然、
ある一人の青年を婚約者として連れて帰ってきた…。
名匠スタンリー・クレイマーが人種問題を乗越え、愛を貫こうとする若者と、
家族の苦悩と葛藤を心温まるタッチで描き、
アカデミー賞®をはじめ、数々の賞を受賞した感動の社会派ドラマ。

 

前回の「災厄の紳士」に続いてディヴァインの「悪魔はすぐそこに」を読んでみました。三人称多視点の叙述形式が採られており・・・つまり章ごとに語り手が替わるわけです。巧妙なミスディレクション(レッドへリング)も健在です本作は二度読むのが正しい楽しみ方なのだろう・・・と解説で法月綸太郎が言っています。真相がわかってから読みなおすと作者の仕掛けたミスディレクションや犯罪者心理の妙味が存分に味わえる、そうするとタイトルの「悪魔がすぐそこに」という意味が十二分に理解され、あらためて背筋が寒くなるということなのだそうです。

今回ももちろん探偵は出てきません。語り手が何人もいるわけですが、フーダニット?及び誰が謎を解くのか・・・。それから、ラウドン教授と事務員カレンの恋の行方も気になります。

ただ今回は登場人物が多くて、それが何学科の教授だとか財務局長、事務局長などなどあまり馴染みがなくてちょっと頭に入りにくいのが難点でしたが、お薦めのクラシックミステリーです。

ハードゲート大学の数学講師ピーターは、横領容疑で免職の危機にある亡父の友人ハクストンに助力を乞われた。だが審問の場でハクストンは、教授たちに脅迫めいた言葉を吐いたのち変死する。次いで図書館で殺人が起き、名誉学長暗殺を仄めかす手紙が舞い込む。相次ぐ事件は、ピーターの父を死に追いやった八年前の醜聞が原因なのか。クリスティが絶賛した技巧派が贈る傑作。

この映画を知ったとき、てっきりセントルイスにいた頃テレビで見たのと同じ話だと思ってました。でもこれは、ハドソン川であり、2009年の話なので、違うことが分かりました。僕が覚えていたのはポトマック川で1982年の話です。エア・フロリダ90便墜落事故です。ハドソン川の方では155人全員が助かったのに対し、ポトマック川のほうは78人死亡、助かったのはたったの5人でした。救助の映像がテレビで生放送され、そのドキュメンタリーの映像を見たんです。これは日本でも放映されたらしいですよ。

1月の吹雪の中ワシントン空港を離陸した90便が、離陸直後に氷結したポトマック川に架かる橋梁に激突し川に墜落したんです。全員絶望と思われたんですが6人が割れた氷にしがみついていました。事故から20分後に救助ヘリコプターが駆けつけ、最初に男性の乗客に命綱を渡しましたが、彼は勇敢にも2度にわたって自分の近くにいた女性に譲ったんです。また2度目の救助の際、衰弱し力を失った女性が命綱から手を離して、溺れそうになります。テレビ中継で、見ている人々が「泳げ!泳げ!」とテレビに向かって叫ぶんです。見守っていた群衆の中から2名の男性が飛び込んで彼女は救助されました。

一方、女性に2度も命綱を譲った男性は、救助ヘリが3度目に戻ってきた時には、既に力尽き、水面下に沈み二度と姿を見せなかったんです。本当に胸がググっとなる映像でした。

 

ハドソン川の方は全員助かるのは分かってるので見てて安心ですが、国家運輸安全委員会がパイロットを英雄ではなく犯罪者のように追及するんです。そのあたりが見所です。お薦めの映画です。

 


155人の命を救い、容疑者になった男​

2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。
160万人が住むマンハッタン上空850メートルで突如制御不能となった飛行機を、ハドソン川に不時着させ、
“乗員乗客155名全員生存"という驚愕の生還劇を成し遂げたサレンバーガー機長。

だが奇跡の裏側では、その判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた……。

お気に入りの・・・ディヴァイン

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D・M・ディヴァインの本は以前に三本の緑の小壜 (創元推理文庫) を載せたことがあります。結構読みやすくて面白かったことを覚えてます。今回の「災厄の紳士」は邦題からはどんな本なのか見当も付かないんですが、原題も「DEAD TROUBLE」というので似たようなものか・・・。

推理小説は探偵が主人公なら書くのも楽なんでしょうけど、ディヴァインの小説は探偵は出てこないんです。この本ではほぼアルマの姉のサラが推理していくんです。

最初の方はジゴロのネヴィルが大金持ちの美人令嬢のアルマをものにしようという恋愛もののようですが、進むにつれ、犯人は誰だ・・・ものに変わってゆきます。これも読みやすくて面白かったですよ。

根っからの怠け者で、現在ではジゴロ稼業で糊口を凌いでいるネヴィル・リチャードソンは、一攫千金の儲け話に乗り、婚約者に捨てられた美人令嬢のアルマに近づく。気の強いアルマにネヴィルは手を焼くが、計画を仕切る“共犯者”の指示により、着実にアルマを籠絡していく。しかしその先には思わぬ災厄が待ち受けていた…。名手が策を巡らす、精巧かつ大胆な本格ミステリの快作。