「かいじゅうたちのいるところ」 | 書道教室 墨屋好文堂

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モーリス・センダックによる名作の絵本「かいじゅうたちのいるところ (Where The Wild Things Are)」を奇才スパイク・ジョーンズ監督が映画化したもの。

かいじゅうたちのいるところ/モーリス・センダック
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監督曰く、「子供向けの映画を作りたかった訳じゃなくて、子供時代についての映画を作った」


なので、この映画を子ども向けとしてとらえて観てしまうと少しショックを受けるだろうと思う。観る者の胸に突き刺さるセリフと場面が少なからずあるから。

自分が子供時代に発していた言葉なんて大人になった今は覚えていない。この映画を観てわかるのは、あまりにも素直な言葉を発していたんだろうなってこと。その言葉によって相手が傷つくこともわからずに、ただただ感情のおもむくままに。

泣いていたと思ってたら少しすると笑っている。

大人はクヨクヨ思い悩む。

大人になって出来ることは増えた。

けれど子供のように全ての物事対して全身全霊でウキウキワクワクすることって少なくなってしまった。


この映画の主人公・マックスとかいじゅうたちを見ていると、嬉しく楽しく、せつなく悲しく、という感情を繰り替えしさせられてしまっている自分に気付く。

要するに自分が子供に戻っていることに気付く。

誰もが自分の内にすでに無くなったと思っていた疑うことを知らない子供の頃の感情が記憶として残っているということだ。

生まれた時には持っていたはずのなのに、大人になるにつれその感情を奥へ奥へと追いやっているのは、虚像の世界にとらわれてしまった大人によって植え付けられた常識であり、それによって形成される自我によるものでもあるだろう。

そんな事を考えていると、大人が存在しない世界に代表されるピーターパンや、マイケル・ジャクソンがネバーランドを造った理由が少しわかる気がした・・。

子どもは想像力にあふれている。自分の世界を創り出そうとするその純粋な力から学ぶことは多い。

しかし大人になるにつれ現実を知り、諦めることを知り、想像から妄想へとそれていく。

道をそれずにいる、ということは難しい。しかし道はやはり自分で造り出すものであり、自分を信じるということがイマジネーションを発揮するところでもある。

少なくともマックスは自分自身を見つめ直す旅に出て、自分で正しい道を探し出すことに成功している。

どのように行動すれば良いかはマックスと”かいじゅうたち”を見て知ってもらいたい。堅苦しいことを書いてしまいましたが、今までに無い見事なまでにオリジナルな映画です。感動すると供に癒されます。

予告で流れている曲:Arcade Fire(アーケイド・ファイア)の「Wake Up」(ウェイク・アップ)最近のお気に入り。

Wake Up /Arcade Fire
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劇中の音楽はYeah Yeah Yeahs(ヤー・ヤー・ヤーズ)のボーカル、カレン・O と 子ども達
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Where the Wild Things Are .../作者不明
¥1,500
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