恩田 陸
ドミノ

「ドミノ 」

恩田陸・著


オモシロかった、楽しかった。

すべてがつながった時のカイカン。


今年観た映画の中で、ぶっちぎりで一番好きな作品 (良し悪しではない)

「サマータイムマシン・ブルース」

シナリオ本「サマータイムマシン・ブルース+!」の中で、

本広克行監督と脚本を担当した上田誠の対談中に話題に上がったのが、

本作「ドミノ」

で、速攻手に取りました。


迫りくるタイムリミット もつれあう28のマトリクス

必死の思いでかけまわる人々が入り乱れぶつかりあって

倒れ始めたドミノはもう、誰にも止められない! (本書の帯より)


登場人物が多く、シーンが頻繁に変わる文章。

読みすすめていくうちに、この人は誰だっけ、

そう思うとページを戻して読み直したり、

全体像が見えない展開にイライラしたり。

“ドミノ”というより、

何ピースあるかわからないジグソー‐パズルをやっているような感じ。


小さなエピソードが重なり始めてからは、

ストーリーも加速、読むスピードもアップ。

ここまでの読み方が間違っていたんだ。

深読みなどせず、

与えられた状況を受け入れ、素直に楽しめばよかったんだ。


「サマータイムマシン・ブルース」に通じる

バカバカしいほどのドタバタ劇。

本広監督の力で映像化して欲しいが、

主な舞台が東京駅のため、ロケは難しい。

セットとなると大作になってしまう。

B級作品での映画化希望。


本広 克行, 上田 誠
サマータイムマシンブルース +(プラス) !