場が完成した


村田正雄

宇宙人または円盤を説く場合に、いろいろな角度があります。最近教えられております
実情というのものは、一度一つの大きな山の頂点に来た、ということです。
この山ということは、先におっしゃった〝場〟なんです。これは過去私達が何年か、
五井先生をはじめ皆さん一生懸命にお祈り下さった、世界平和の祈りが積み重ねられて
来まして、ようやくにして大きな場が出来ました。これは宇宙人が実現化する最少限度
の場と私は考えております。それがいよいよ完成し、そして実現する段階に来つつある
のでございます。それで実際に降りる姿、状態、段階をいろいろ具体的に教えられてお
ります。
その一例を申し上げますと、統一会でご指導していらっしゃる先生の両脇に、一体で降り
る場合と二体三体で降りる場合といろいろあるのですね。形の上で出る場合に、ひとつの
霊体の中心、楕円形のものが出来まして、これは波動の中心があるんですが、中心から波
動が出てその波動の形がだんだん大きくなって、スーと人の形に現れる、ということも教え
られるのです。
立派な場が出来たということは、島田さんや伊藤さんがおっしゃった通り、波動の調整い
わゆるどういうことになっても動じない、安心立命した任せ切った姿が出来上がった。
それがこの場の波動ではないんだろうかと私は考えます。
そして、先生の背後にも実はたくさんの宇宙人が、今日もみえているのです。それで宇宙人
が降りるというんじゃななくて、宇宙人はいつもいつも先生のところに来ております。
我々はこういう人、ああいう人という代表的な人はよくわかっています。只来るというのじゃ
なくて、時を待って、一番大切な時にパッと現れるのではなかろうかと考えています。その波
動・状態・形というものは先生と同じです。先に佐藤さんがおっしゃった通りだと私は思い
ます。
我々がこうだと皆さんの前に発表するまでに、宇宙科学で円盤が到着した時にはどういう形で
到着し、どういう形で連絡していって、中がどうなって、各人の教えられる場がどうなっている
かということも、事細かに実は教えられておるんです。実際そういう形であるか、ないかそれ
はわかりません。
仮に聖ヶ丘の統一の時にパーッと大きな円盤が現われて、そして我々が誘導されて、各部署に
ついて訓練されると、その部屋についた人の波動を中央の調整機でみることが出来るのですが、
そこで各人の場がどれだけ違うかもわかるし、またその波動の調整をしながら、各人の座に入
って教えることも出来る。
そしてみんなの波動が一つになった時、飛べる時もあるし、そのまま終る時もある。いろいろ
な形が起るということを具体的に、事細かに教えられておるのですよ。しかしそういう形で起る
か、又別にパッと現われるか、それは私わかりません。

宇宙人が現われなければ人類は死滅する
地球が今のまま放置されているならば、そして宇宙人が現われないとするならば、地球人の
三分の二は死滅します。戦争と天変地変でものすごい状態になっております。これはもう我々は
絶えず教えられております。そして残った三分の一の人も、不具者と病者で、食料難で飢え
と病の苦難の道のみ残っているのだ。だからどうしても救わなければならない。結局宇宙人が
出なければ救われない現状だということも、ひしひしと教えられております。
それで私は、その宇宙人の現われる時期が常に接近しつつあるんだから、期待してよろしいと
先生がおっしゃったのだと思います。
それで我々は期待してよろしい。そしてその期待というのは、やはり祈りの中にある。宇宙人
も「平和の祈り以外に何もないんだ」ということを最後に繰返し繰返しいいます。
「皆さんの平和の祈りは、ただ、先生に縁があって祈りをしているということではなく、実にもの
すごく大きな仕事をさせて頂いているということが、その時はっきりわかるんだ」ということも
繰返し申します。私もそうだと信じます。


『白光』誌 1961年10月号より