次の都知事に期待すること | 実務翻訳のできるアニオタになろう

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特許翻訳と貿易事務に意欲を持つけいおん!ファン兼スフィアファンが書いているブログです。本当にとりとめがなくてすみません。

いよいよ都知事選挙が迫ってきましたね。私も都民ですが、東京の現状に文句ばかり言っていても仕方がないので、「ではどう変わって欲しいのか」「何をやるべきなのか」ということを3点ほど考えてみました。


(1)オリンピック招致事業の見直し
・「日本でオリンピック」をという趣旨には反対ではありませんが、いくら費用がかかるのか、その出費によってオリンピック以外の政策にどのような影響が出るかを精査するべきです。

・オリンピックの招致や施設の整備には巨額の費用がかかります。それと引き換えに都民の生活に必要な政策が削られるならば、オリンピックを開催すべきではありません。

・招致費用、五輪開催に合わせた施設整備や都市開発費用の徹底的な見直しをすること。出費の内訳、契約の形態、契約金額を全面的に精査し、不公正・不透明・非効率な契約と過剰な支出を排除すること。


(2)築地市場の豊洲移転の撤回と情報公開
・市場整備に関してこれまで都職員、有識者、歴代知事、議会関係者が積み重ねてきた検討は尊重しなければなりません。しかし、豊洲の予定地は土壌汚染の問題があり、また地盤も地震などの自然災害に対して非常に脆弱です。豊洲への移転を実行すれば、東京の食の安全が脅かされ、東京の食文化のブランド力、信頼性が損なわれることになります。

・築地市場の豊洲への移転は撤回するべきです。同時に現在の市場施設が老朽化している現状を踏まえ、①築地での再整備②豊洲以外の場所への移転のいずれかを実施すべきです。

・築地での再整備については、現在の施設の配置や現状、改修後の施設が備えるべき仕様等の情報を全面的に公開し、今まで検討に関わった事業者や有識者にとどまらず、国内外の建設事業者、設計事務所、専門家等から幅広く提案を募ることが必要です。

・築地以外の移転についても、湾岸地域、川沿い等に立地する事業者から用地を買収する等の手段を検討すること。買収用地に立地する事業者に対しては、必要に応じ、他の都府県等と連携し移転支援を行うこと。

・築地再整備、豊洲移転、豊洲以外への移転のいずれを行う場合も、費用負担や安全性について都民が十分な情報を得られるよう、今まで以上に情報公開を行うこと。検討や議論の内容、計画の内容、用地の現状等に関する情報をすべて無償で公開すること。整備予定地の状況を市民、専門家や報道機関が常に現地で確認できるようにすること。

(3)子どもの成長と文化への重点投資
・子どもの成長のための環境と文化資源は住みやすさや心の豊かさを高めるだけでなく、都市の成長と競争力の源泉であり、精神の面でも経済的利益の面でも重点的な投資が必要です。

・新規のハコモノ建設に終始せず、既存の劇場や美術館などの文化施設、図書館、児童施設、歴史的建造物など、人の学びや成長を支える施設、東京の文化的競争力を高める施設の機能を強化します。

・国が廃止の方針を打ち出しているこどもの城・青山劇場・青山円形劇場については、都と国の共同運営による存続を図ります。