いじめについて | 言葉とアイデアの力

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近年もいじめに関わる事件がたびたびあります。

被災地からの移住によっても学校などでの

いじめがあることを耳にします。

自分もいじめによって良くも悪くも大きく人生が変わった一人です。


いじめに対してはどう対処するのが良いでしょうか?

現代の人の日常生活からは

ほぼ忘れられてしまっている書物ですが

古典には様々な知恵がありました。

(自分も昔から知っていればと思うのですが。)


例えばどういう事が書いてあるでしょうか?


怨みに報ゆるに直をもってす。

(論語より)

これははじめ、正義の観点から裁くようなイメージが

あったのですが、違うようです。

怨みや憎しみで曲がってしまった心を

まっすぐにするということで、

自分のできる範囲のことを指しているという

理解が近いようです。


怨みに報ゆるに徳をもってす。

(老子より)

これも始めは相手に優しい気持ちをかけることで

感化させようとする意味かと思いましたが

老子の徳の言葉と論語(孔子の)徳の言葉の意味は

違うので、道徳の話ではありませんでした。

老子の言葉の使い方では

「普遍存在たる「道」から生まれ、

道の運動法則たる「徳」によって育って・・・」や

「天道に代わって人を罰するのは、

大工をまねて木を削るに等しい。

しろうとが大工をまねれば、けがをするのがおちだ。」

という言葉があり、口論をしたり、向かって行ったりせずに

裁こうとしないという意味においては

実は近いスタンスであるようです。


しかし、具体的にもう少しどうすればよいのか

こちらを見てみましょう。


善を見ては速やかに行え。

悪を見てはたちまち避けよ。

(日本人の心はこれで育った‐「実語教」より)


避ける事はできますよね。

でもそれだと孤立してしまうと思う人も

いるかもしれません。


そのことに対してはこのような言葉があります。


徳は孤ならず、必ず隣り有り

(論語)

必ず同志が現れますよという事を言っています。


これらを知っているのと知らないのでは

大きな違いになるでしょう。


ちなみに有隣○というお店の名前は

ここからきているようです。