いなくして そう 気づいた 確かな悲しみがある事に
嘆き怒りに震えて 目の前が眩んだ

気がついたのは もう 遅すぎた 時
もうあの子はいないって 信じられなかったあの時

見てない振りして
立ち直った幾つ物の時間
失ってみれば とても意味があったんだと

気づく前に もう遅かった
私の目の前に血(真紅)に染まった 地面
もうやってしまったんだと 立眩みがした
全て焼き尽くせた? 過去も全ても
無い事にできた? 有りのままの物語
紛れも無く私は 怒りに全てを委ね

確信する事も無く 全て殺し尽くしたのだと
もう悲しみしか無い この身で感じる全てが
いなくなってしまうのなら もう「元から無い方が良い」

悲しみのあまり 狂ってしまった私は

どうしようもない程に どうでも良くなって

相手の見せた余裕顔に 怒りを覚えた
何処か違っていた この先の"時間"
夢物語じゃない 語られていた「事々」
真っ赤に染まった 絶望に近い話
無い事となった あの時の仲間

まだ「居る」んじゃないかと捜し求める"光"

それも無いまま "闇"に飲み込まれた

あの時の自分が闇そのものだったのかと
気づいたふりして得た物は紅い紅い純血の夢

間違えじゃない 一言で良い

考えたくも無い そのままの結論

照らし当てて気づく 気づいていない事に
気づく事にも恐れていることに

もう現実は見れない モノクロの夢ばかり
心まで陰に染まった 落とした無色の涙


零れ落ちたのは そのままの「記憶」
計り知れなかった 今までの全て
思い出したく無かった あの時の記憶
残酷に蘇った 紅い血飛沫の地面

そっと目を閉じて 現実から目を外らした
思い描きたくも無い 紅い夢現の幻

私がやった訳じゃない いや確かに私がやった
認めたくも無かった 自分自身で終わらせた「絶望」

いつかは自分にも 返ってくるのかな
今までやった事全て 全てが
変わる事も無い 代われる事何て物は無い
確実に返る 私の”夢”として

見ていたはずだった 全ての光景
目を逸らしたままで 気づくはずも無いまま

こうしてまた私一人 変えられる事もなく
誰かを犠牲にして 自分が生きた 何で
朱い紅い揺るぎない 自分の心を捨てたかった
許せる筈も無かった 探し求めた「光」

探し続けても もう目の先には見えないのに
薄暗い闇の中 1人立ち竦んで
今存在(い)る自分を消し去ろうとしたくて
在る今の寒さ 私を締め付ける

名に似合わない 私のこの姿は
人形であることを 知らしめていただけ
"要らない"はずだった 私のこの体
自分で消し去った "本当"の全て

明かされなくなった 非公開の台詞
それはあの子のだと 気づかなかった
気づくのが遅すぎて 忘れかけた言葉
何にもなかった 「平和」の残骸

「ありがとう」何て言葉は 聞いた事がなかった
自分1人で繰り返していた 言葉で
私に対しては 言われた事も無かった
唯戦い続け 捨てられる人形

任されて刻んだだけ戦った時間
残されて貶された事も無かったのだろうか
失って躓いて気づいた 必要な存在だったと
考える事も無く作り続けた 弾幕

流れていたそのメッセージは
何時の間にか真紅に染まって
枯れかけていた 記憶の中に
まざまざと思い出した 私の任務

生きて行く事も戦うと同じ
平凡な事は何処かに消え去って
紛れもなく私は あの頃のように
誰かを未だに頼り信じ続けて
縛り続けていた 誰かの存在
忘れられた筈だと 晒した夢は
紅く染まっていていた 下らない何か
紅い紅い夢は 輝きを無くす

世界の流れは 何度でも変えた
いつからか芽生えてた 無気力な「感情」
単純で馬鹿な私には 無い筈だった
流れてた あの子の 禁断の話を